第七話 『どうやらロアナの軍服ブルマの際どいアレにアレできたてどうにかこうにか融合できたんだが、その話を聞いて欲しい』
この章のクライマックスです!
セイは仰け反りながら顔を真っ赤にさせた。
「は、早く突いて!!!奴が戻って来る!!」
「一体どうしてそうなるの?」
「あなた根源者なら分かるでしょ?【融合】する為に決まってるでしょ!実際に魔法を撃つ【魔法生成者】と魔法陣になって魔力の源になる【魔力根源者】は、お互いの気持ちを知り高め合って心と身体を一つにし、【魔導師】になるんじゃない!!」
「キターーーーーーー(゜∀゜)」
願い叶った、と鼻の穴を膨らませながらガッツポーズを何度も繰り返すセイ。
それに一瞬引きはしたが、蟲王を一撃で吹き飛ばした事を思い出し、改めて意を決し、ロアナは。
その。
見事な脚を開き、腰をクイッと突き出した。
「キターーーーーーー(゜∀゜)」
キュッとした括れと、プンと上がった小鹿のような臀部は、美しい曲線をセイの目の前に描いていた。
「キターーーーーーー(゜∀゜)」
軍服の上着とは対照的な鋭角に食い込んだ局部が、開かれた脚から見え隠れする。
「キターーーーーーー(゜∀゜)」
ムチッとした太腿をクイッと引き締めるニーハイソックが扇情的で、セイを欲情させた。
「キターーーーーーー(゜∀゜)」
「しつこいわよッッッ!!!!」
と一蹴するロアナ。
「と、とにかく世界の平和だと思って、ねッッ!!!!!!」
さっきまでSっ気満々だったロアナは、下唇を噛みながら、目を潤ませていた。
(ぐはっ、すげぇ破壊力だ!!俺のHPはすでに、スデにッッッ!!!)
ロアナの瞳は羞恥心と真剣さを交差させながら、セイの眼を直視していた。
「わ、わ、分かった。あくまで平和の為だ」
セイは自分のズボンを脱ぎ始めると、「何やってるの!バカ!!スケベ!!!スカタン!!!!!」とロアナは赤面して喚く。
「スカタンって・・・」
「『当てるだけ』よ、ザコ!!!!」
と最後にそう罵声を付け加えた。
「・・・ザコだったら頼むなよ」
セイはボソッと愚痴を言ってから、改めてズボンを履いたままロアナの腰に手をやる。
予想より細く華奢な身体と、柔らかい肌が生地の厚い軍服の上からでも分かった。
「で、ではっっ!」
生唾を、喉を鳴らしながら飲み込むセイ。
「は、早くッッッ!蟲王が来ちゃうッ!!」
そう言いながらお尻を振るロアナ。
そしてセイは自分の股間をロアナに当てがう。
柔らかいセイのパジャマ生地と、ロアナの肌に密着したハイレグブルマが重なる。
ロアナは甘い声を出しながら「ん//ん//違うバカ、こうよ!!」だとか「あん//痛い、下手くそ!」だとかを、セイの繰り出す荒く乱暴な運動に辛く助言をする。
そして「あんた、もしかして融合した事ない『童貞』?」という一つの推論にたどり着くと、セイの動きが止まった。
その時、森のすべての時間が止まったかのようにも思えた。
シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン。
「え・・・。いや!!ごめん!!!!ほら、傷つけるつもりじゃ」
ロアナはなんとかフォローしようとして振り向くと、その時に蟲王が巨体をうねらせながら近づいてくるのが目に入った。
「まずい!!ねぇ、ちょっと早くッッ!!!!」
そしてさらに脚を開き、腰を落とすと、セイとの密着度が増す。
「貴様らぁ・・・・・・」
場の雰囲気を一瞬で変える低いうなり声。
蟲王。
そして身体をしならせて、突進の体勢になった。
「喰らえ、『グラウンド・ゼロ』・・・・・・」
あの森を削り取った技だ。
もしこの距離で、しかも無防備で直撃したら、ロアナもセイも命は無い。
ロアナは咄嗟に大きな声で叫んだ。
「こう、『私の中』に入ってくるようにして!!」
「ワタシノナカ…」
その助言にセイの思考がピタリとハマる。
しかしその時だった。
蟲王が極限まで自身の身体をしならせ、張り詰め溜め込んだ力を。
解き放つ。
ズガァァァァァァァァァァァァァァァ・・・・・・・・ァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
最速の突進。
轟音と共に周辺の木々をなぎ倒し、岩を砕き、大地を抉る。
ただただ真っ直ぐに。
厚い氷柱を砕く矢の如く。
音が止み、一面に砂が舞った。
その中で光る赤い眼。蟲王だ。
「ふふふ、こうも脆く在るか、人間が・・・」
しかし、だった。
その煙の中にはもう一つ光る存在。
それは美しい緑色に輝く輪のような存在。
魔法陣だ。
ブワッ。
一瞬で巻き上がった砂埃を吹き飛ばす。
「な、何ッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
「あ、危なかったぁ・・・・・・」
その循環する魔法陣の中には、ロアナが額を拭きながらため息をついていた。
「融・合・成・功。反撃開始よ、雑魚蟲」ロアナは蟲王をその安定のドSな顔つきで見下ろした。