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第二話 『どうやら軍服ブルマ(ニーハイ付き)って最高だと思うんだが、その話を聞いてほしい』

静太郎はその山崩れの終点に着くと、彼の少女を見た記憶が現実だと知った。

土砂や岩、根こそぎになった木々の中に埋もれた少女がぐったりとしていたのだ。

「ふはっっ/////」

その少女の服装に静太郎は思わず赤面した。

彼女の上半身は白い軍服姿で魔法陣のようなエンブレムが入っており、何かの組織に身を置いているのだろうという事が見て取れた。

至って真面目で、至って規律正しいものだ。

しかしその下半身はブルマのような履物でキュッとしたお尻を包んでいる。

動きやすそうだが、動きやすすぎそうでもある。

そして何よりもその上下のアンバランスさが、なんとも言えずに静太郎の心をドキドキとさせた。

しまいにはニーハイソックスを履いていたのだ。

その「上だけ感」は静太郎の部屋にある一番お気に入りのフィギアにそっくりで、思わず声を出してしまったのだ。

しかも少女の肌は白く美しくマシュマロのようにフワッとしている。

静太郎はどうにか気を取り直して近寄ると、もう一人、こちらは上下揃った白の軍服姿の少年が、その少女の隣で倒れていた。

「だ、大丈夫!!??」

静太郎が二人に近寄り声をかける。

少年は目覚めなかったが、「う、んん」と呻き声を上げながら少女は静太郎の声に反応した。

青い髪をボブカットにした、若干童顔なアイドルのような顔に、静太郎は又しても心をかき乱される。

「な、なんで・・・ここに一般人が?避難勧告が出た、でしょ・・・。は、やく、しないと・・・【蟲王】が・・・」

クリッとした瞳と澄んだ声で静太郎を見ると、突如警告を促した。

「むしおう?」

静太郎はその聞きなれない単語に意識を向ける。

「【冥帝】の、この世界に巣食う魔物の王の、四天王の一体・・・。ぐっ!!なんの魔法もあの殻には通じなかった・・・あんなに、つ、強かったなんて・・・・・・。君も、こんな危険なところに居ちゃ、ダメ・・・」

少女はどこか怪我をしたのか、時々痛みを堪えるような声と表情をしながらも静太郎の身を案じた。しかし、静太郎の目はキラキラと輝き始めた。

「魔物!?魔法!?神様が俺を異世界に飛ばしてくれたんだっ!!初めまして!!俺、静太郎、いや、雰囲気出ないな・・・。えっとぉ・・・セイ、で良いかな。セイです!よろしく!!」

静太郎もといセイは、少女の腕を瓦礫から引っ張り出すと、無理やり握手をした。

「ぐぁっっ!!!」

少女は軽く握られただけだったが、呻き声を上げた。それは彼女の手の骨に異常があったからだ。

「お、折れてる・・・」

セイは嬉々とした表情から、真剣な顔になった。自身の状況はまだ把握しきれていなかったが、目の前に存在する少女は紛れもなく重傷を負っているのだ。

「わ、私はセレナ。【魔導師協会】に所属する『二級上位』の【群青マリン色の生成者プランナー】・・・。こっちは私の相棒パートナーのレジェニア、【群青色の根源者ソーサー】」

「何それkwsk!!??って聞きたいところだけど、その蟲王ってのをやっつけるのが先みたいだよね」

するとセイは山崩れの起こった先へと視線を移し、「こっちでしょ」とセレナに言った。

「なっ!!一般人が行っちゃ、危険。今、私の仲間の【マンジュリカ色の魔導師ソーサラー】が戦ってる。だ、だからっっ!」

とセレナが呼び止めようとすると、セイは後ろを向いて「大丈夫!」と笑った。

「僕はチート並に強いはずだからっ!!」

セイの姿を見えなくなっていく中、セレナは「『はず』って、どういう意味・・・?」と呟いた。

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