01 序章
※初めに、毎度お決まりの如く勢いで書いてしまいました。
国同士が対立していて、殺し合いもあるし殺戮もあります。主人公は不良なため暴力的です。あと同性愛者もいます。
苦手な方は、引き返してください。
ストレス発散な感じに、もう自分主義で楽しんで書きました。
武装組織的なものが出てきますが、あれは市民を守る警察であって、国を守る軍人であって…まぁそんな存在だと理解してください。ツッコミはスルーします。
それでも見たい方はどうぞ、暇潰しにでもどうぞ。
ジャンルはファンタジー。
でも逆ハーです、奇人な隊員達が少しずつちょっかい出してきますよー。
迫りくる脅威を目の当たりにして、叫ばずにはいられなかった。
「パパ! パパ! 追い付かれちゃうよパパ!」
「誰がパパだ! オレはそんな歳じゃねぇぞ!!」
端から見たらきっと親子だ。父親と変わらない年齢だったから、つい混乱して言ってしまった。
ちなみにあたしは父親のことはパパとは呼ばない。
あたしを肩に担ぐ身体は稀に見る逞しさがある。きっと父親よりも筋肉があると思う。
小柄であってもあたしを、人間一人を担ぎながら走るなんて、なかなかの怪力だ。しかも獣道。
しかもしかも。
うにゃうにゃと迫りくる触手に追われてるにも関わらず、あたしを見捨てずに抱えるなんて。
ただの筋肉バカなのかもしれない。
あたしならパパを……いやお兄さんを見捨てる。寧ろ餌にして時間稼ぎして自分だけ逃げるよ。お兄さんバカなんだね。
というか、アレ、なに。
宇宙人?
触手に口みたいなのがあって今にも噛み付こうとしてくるあの生き物はエイリアンに違いない。動物と言われても信じないぞ。
もう気を失いたい。
これ何度も思った。
今から何時間前だろうか? 詳しい時間はわからない。多分、半日前。
今から半日前。
あたしは、異世界に来てしまったらしい。