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現実世界でチートだった男が異世界に行ってもほぼチートだった件  作者: 松本隼龍


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お買い物と稽古

2人で商店街区の武器屋にやってきた。武器屋と言いつつも金物屋も兼ねているようでおろし金なんかも置いている。鍬や鎌といった農具なんかも充実だ。

「ご主人は自分の武器を出せるっすから武器は必要ないと思ってたっす。」

「生み出すのにいちいち魔力消費をしてたらいざという時に困ると思ってね。何かしらは持っておいた方がいいかと思ってさ。あとチャルにも装備を調えてあげようと思ってる。」

「えっ!ボクにもっすか!嬉しいっす!」

と言うわけで武器選び。さすがに日本刀の様な拵えの武器は見当たらない。大体が両刃の西洋風の剣や槍だ。両刃の剣は取り扱った事がない、そして小中学生の頃に練習していたものと言えば‥

「槍だな。」

ビリヤードのキューみたいに並べられた槍たちを見比べる。ここで夢のスキル、『鑑定』の出番だ。鑑定の結果、右から2番目の槍が強度や耐久値に優れている事が判明した。持ってみると程よい重量、振り回しても扱いやすい長さ、そして、

「空きスロット?」

「ああ空きスロットがあれば戦闘の際その武器に魔法を上乗せ出来るようになるっす。攻撃が一回ヒットする毎に効果は無くなっちゃうのが残念っすけど。」

ふむふむ、一撃限定の炎の槍とか氷の槍とかが出来るわけだ。この槍は空きスロットが2だから二つの魔法を乗せられる事になるのか。使い方によっては事前準備で重宝しそうだな。

「俺はこれにするよ。次はチャルの武器だな。俺が長物だから短剣とかで連携を図ろうと思うんだけど良いか?」

「了解っす!あと防御とかも考えて小さい盾と一緒に使えそうなやつがいいっすね!」

「よーしじゃあこれかな。」

俺は小さめの盾と短めのククリ刀をチョイス。盾には空きスロットが二つだ。他の盾を見ても空きが二つなのはこれしかない。

「それでは3点で17万ベレになります。お買い上げありがとうございます。」

店番の女性にお金を渡し、武器はアイテムBOXへ。別の会計所で調理に必要そうな金物も買い、そのまま雑貨屋に向かった。

「じゃあ次は日用品だな。下着や石鹸もあれば買っておこう。お金は渡すから自分の分は自分で買ってきてくれな?」

お金はあってもこういうものは自分で買って貰わないと。あっちの世界のシングルファザーの方々って娘の物とかどうしてるんだろ?‥‥何だか気持ちが分かってしまった気がする。頑張れお父さん。

「歯ブラシとかあるっすよ。要りそうな物は大体揃えておくっすね。」

手拭い、歯ブラシ、といった日用品を買い揃えて行く、品を見て行く中でこれがあれば良いのになと思う事が多々あった。文化レベルが違うからだろうが、このあったらいいなは商売の原点だ。経済効果の高まりにも使える事が期待出来る。100円ショップ知識が役に立ちそう。あと歯ブラシがあっても日本にあるような歯磨き粉がない。灰から作った液体をつけて磨くのだそうだ。サバイバルで確かにやってたことはあるけども、ここではそれが基本的な歯磨きの習慣であるのだそうだ。歯医者があるのかどうかも分からないし、あとで生み出して歯の間も念入りにしておこう。小◯製薬の糸ようじ。

「さて、そろそろ腹も空いたし、装備も買えたし一旦宿に戻ろうか。」

「了解っす。」

帰って腹ごしらえが済んだら早速自分の能力の効果範囲と武器の連携の稽古をしよう。夜は依頼書と資料に目を通さないとなと次々予定を入れていくのは議員時代の習性だな。


宿に戻り、腹ごしらえをした後まずは効果範囲の測定。結果イデアで生み出せる物は自分のイメージが固まっているものなら良いようで、現実世界であった物で実際に触れたことがある物は魔力消費が少なく、触れたことがないが知っている程度のものは魔力消費が多い事がわかった。物の大きさでも大きくなるにつれ消費も多くなるようだ。アデイにより全て消えると思っていたが、呼び出した物が見えない、今の道具の状態が認識できない状態だと消えない事も確認できた。この検証で様々な事に利用可能だと分かり、改めてベルレ神に感謝する。

「よし、チャル頼む!」

「はいっす!」

お次は連携だ。勢い良く飛び出したチャルの攻撃が相手にヒットした瞬間そのしなやかな猫人族の動きで下、または横に避けて貰い、相手の死角から銃を撃ち込む、または槍で一突きという動作を練習していく。ものの数分で俵の的はボロボロになってなってしまった。

「ご主人の武器の威力も強いっすけど踏み込みが力強いっすね。」

「うーむまあ自衛隊の銃剣格闘の訓練の要領で踏み込んでみたけど、あれじゃ力みすぎて躱されると思うよ。踏み抜くまでの動作を軽くして当たる瞬間に力が入る様にしないと。」

以前銃剣道の練習の際に格闘教官徽章持ちの営内班長に指摘された事だ。力み過ぎて鈍い、当てる気配が見え見えで行動が読みやすいと注意された。

「(課業後の自主練で関節極められたりして体育館中に響き渡る叫び声上げさせられてたなぁ)」

その点については日常で使う事がなかったから今のレベルは新隊員クラスに戻ってしまっているという事だ。あの練成期間の恐怖が蘇る。

「ご主人‥どうしたっす?」

心配そうにチャルが覗き込んでくる。ちょっと心にあの頃の闇が‥ね。

「ああごめん。色々思い出してた。ちょっとステータスの確認するわ。」

目の前にウィンドウが開き、ステータス表示。

「ポガポガを倒したからかレベルが8まで上がってる。MPも75か。銃を一回召喚射撃で11消費するみたいだな。」

レベルを上げるまではなるべく武器の使用をすると決めたのは英断だった。連続で襲われた場合、魔力消費が多く、行動不能になる事も考えられる。

「色々召喚して残量が心許ないな。今日の稽古はこれくらいにしよう。」

「了解っす。じゃあこの後アレ行きましょう。」

「アレ?」


「お・ん・せ・んっす♪」

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