インターンをしている大学生
平末は大学4年生で、電子機器工場のシステム開発チームでインターンをしている。工場は広大な敷地に最新の生産設備が並び、日々多くの製品が組み立てられている。彼の仕事は、工場内の生産管理システムの改良と、新しいデータ処理ツールの開発だ。
毎朝8時半に出社すると、まずチームのエンジニアと進捗を確認する。工場では生産ラインの効率化が重要で、現場の作業員からのフィードバックを受けながらシステムの改善を進める。例えば、機械の稼働データをリアルタイムで監視し、異常が発生した際にすぐにアラートを出す仕組みを作ることが求められている。
平末はPythonとSQLを駆使して、データベースから必要な情報を取得し、可視化するダッシュボードを開発している。初めはエラーに悩まされたが、先輩エンジニアの助言を受けながら少しずつ修正を重ね、ようやく試験運用が始まった。自分の作ったシステムが実際に工場で使われるのを見ると、大きな達成感を覚える。
時には工場の現場にも足を運び、作業員と直接話をすることもある。
「この操作が少し分かりづらい」
「もっと直感的に使えるようにしてほしい」
そんな意見を聞きながら、システムのUIを改善していく。プログラミングだけでなく、現場の声を反映することの大切さを学んでいる。
午後は、次のアップデートに向けたコードの修正や、新機能の設計に取り組む。時にはエンジニア同士で議論しながら最適な方法を探る。インターンの期間は限られているが、平末はこの経験を通じて、実際のシステム開発の流れや、エンジニアとしての働き方を深く理解しつつあった。