血液型
ルミとカオリは近くの村人に聞き込みをしていた。ゴトウという村人にカオリが尋ねた。
「この日記のことについて何か知っていますか?」
ゴトウは日記を一瞥し、しばらく考え込むような表情をした。
「昭和61年…もう30年以上前のことか。あの頃は確かに村で奇妙な事件がいくつかあったが、詳しいことは覚えていないな。ただ、ユウヤという名前は聞き覚えがある。」
ルミが興味深そうに尋ねた。
「ユウヤさんについて何か知っていることがあれば教えてください。」
ゴトウは首をかしげながら思い出すように話し始めた。
「ユウヤはこの村の出身ではなかったと思う。何かの研究をしていたようだが、詳細は誰も知らなかった。ある日突然、彼がいなくなったと聞いたが、それが昭和61年のことだったのかもしれないな。」
カオリは日記の内容を思い出しながら続けた。
「ユウヤさんが謎の光に包まれて消えたとあります。それについて何か覚えていらっしゃいますか?」
ゴトウは眉をひそめ、さらに深く考え込んだ。
「謎の光か…確かにその頃、村の一部で不思議な光が見られたという話を聞いたことがある。でも、それがユウヤとどう関係があるのかはわからない。」
ルミとカオリは情報が少ないことに失望しながらも、ゴトウに感謝し、その場を後にした。二人は次の手がかりを探すために村を歩き続けた。
その途中、ルミはふと思いついたことをカオリに話した。
「カオリ、もしかしてユウヤさんの血液型について何か手がかりになることがあるかもしれない。どう思う?」
カオリは驚いた表情を見せたが、すぐにその考えに賛同した。
「確かに、血液型が何かの鍵になるかもしれないわ。でも、どうやってそれを調べるかが問題ね。」
二人は村の診療所を訪れ、ユウヤの血液型について調べる手がかりを探し始めた。果たして、ユウヤの血液型がこの謎を解く鍵となるのだろうか。