第7話 清掃依頼
先ずギルドに足を運んで、依頼が貼ってあるボードを見るとどうやら依頼ごとに受けられる依頼が決まっており俺のGランクでは、清掃依頼とかの依頼しか受けられないようだ。
それから色々見てみたが特にこれと言った依頼は無くて、本当に地味な依頼しか無かった。だけれもどそれを熟さないとランクは上がらないと言う事で、先ずはアナメル魔道具店の店の掃除の依頼を受ける事にした。
「これを熟しますか?」
「そうする」
「そうですかそれでは行ってらっしゃいませ」
それから一言二言会話をしてから受付の人にかいてもらった地図を元にアナメル魔道具店と言う場所に来た。そこは小さい店で、掃除もやる事に応じるが、1時間もかからないと思った。
「清掃の依頼を受けた者だが宜しいか?」
「えぇやっと来たのね。それはそうと依頼の内容はこの店の掃除まぁ床の掃除だけで良いわ棚とかは貴重な魔道具が有るから私が掃除するわ
それと、報酬は1000ギラで良いわよね」
「えぇあってるよそれじゃあ始めましょうか」
「そうね」
そこからは無言で掃除を開始して途中に掃除のスキルを習得して、そのままレベルが3に上昇したりもあったが、予想通り1時間ほどで終わった。
「ありがとうそれじゃあこれは報酬の1000ギラね
それと今度は客として来店しなさいよ」
そうして店主との会話を終えて、報酬の1000ギラをポケットに入れて、また歩き出す。と言うかこのゲームには、この手のゲームではお約束のアイテムボックス的な機能は無くて、それに加えてマップは無し当然の様に体力表示は無しと無い無い尽くしだからかなり不便になっている。
それもこのゲームが、リアルでそんな事出来る訳ね~だろと言う考えは微塵も無くて、それをするには特定のスキルが必要になるらしくその手のスキルを習得していたらアイテムボックスだとかの事が出来るようになると言うのだ。
それから魔法スキルを上げようと、図書館で本を漁る事にした。どうやらあそこには魔法を習得できる魔導書が結構あるらしく読んでみようと思ったのだ。それから図書館に行ってみると魔導書のコーナーは行列が出来ており混雑していた。
聞いてみるとどうやらここで魔法が習得できると言う情報が広まって、その結果こんなにも混んだらしいが、何と言うか間が悪いとしか言えないなと思いながら他の本を読もうと思いながら混雑している所を迂回しながら本を探した。
それから見つけたのは【解体基礎】と言う本でもしかしたら解体のスキルが上がるか何かするのではないのかと思いながら読んでみる事にした。
が特に何も起きなくて、がっかりしながら本を棚に戻していたが突然自分の目にはとある本が微妙に光っているように見えて、、襲る襲る見てみるとその本の題名は【昆虫系の魔物の生体】と言う本でありもしやと思い本を読んでみる事にする
《生産スキル<解体Lv1>のアビリティスキル<昆虫解体補助Lv1>を習得しました》
うん?アビリティスキル?そう不思議に思いながら鑑定してみる事にした。
名称 アビリティスキル
分類 情報
説明 その大本のスキルを補助するスキルでありそのスキルの効果を上げたりすることが出来て他には戦技もここにカテゴライズされる
ふ~んそうなのかーまぁかなり便利そうで、自分も取得できる機会があったら積極的に取得しようと思った。それと、昆虫解体補助は名の通り昆虫の系列の魔物の解体の成功率を上げるらしくこれ以外にも光っている本があったからそれらを読んでみる事にする。
《生産スキル<解体Lv1>のアビリティスキル<人型解体補助Lv1>を習得しました》
《汎用スキル<速読Lv1>を習得しました》
《生産スキル<解体Lv1>のアビリティスキル<動物解体補助Lv1>を習得しました》
《生産スキル<解体Lv1>のアビリティスキル<魚類解体補助Lv1>を習得しました》
途中本を読んでいたから速読と言うスキルを習得したが、今現在ここにある解体系列のアビリティスキルの本は全て読み切ったはずだ。まぁ見逃している線も考えられるが、何せ本が多いし光が微妙で多分見逃しているのも結構ある筈だ。
それから魔導書のコーナーによってみると大分人が居なくなり本を読める様になっていた。それから時間的に1冊も読めそうにないと言う事を自覚して、泣く泣くログアウトした。
現実世界に戻って来てからも結構憂鬱だった。何せもうすぐ読めるはずだったのに晩御飯の時間だなと思いながらログアウトしたのだ。後悔が無い筈が無い。
内心愚痴りながらも現実には出さずにさっさと食べてその日は風呂に入ってから眠りに就いた。何せ明日は日曜日だから朝から晩までやろうと決めたのだ。
と言うのも俺はまだ高校生で、月曜日からはゲームの時間が取れたら御の字だから日曜日とかでは、ゲームを進めておきたいのだ。