第6話 潜伏
あれから1時間して、下水道に入り偽装のスキルレベルを上げる前に悪臭耐性だとかのスキルを上昇させることにした。なにせここは下水の匂いで臭くそれでいて腐敗臭がするからだ。こんな環境にいるなんて馬鹿なのかと言われればそうだけど、ここが人間とまじかで接する事が出来るから便利になりそうなのだ。
それからは何のイベントもないままにスキルレベルを上げてから鑑定してみるとやっぱり偽装の効果によって無効になっていると書かれていた。
それに一つの発見があった。それは、偽装中にスキルをタップすると【】と言うマークがスキルについて、それをしている間はスキルが使えるようになるらしい、まぁ種族スキルは使えないがね。
それから上に上がって、臭いに耐える中良いスキルが無いか見てみるとスキルポイント1で取得できるスキルにそれがあったのだ。<体臭変化>と言うスキルで、このスキルは大雑把に言うなら自分の体から出ている臭いを変化させることが出来るスキルだがこれはそんなにそそられないと放棄して、新たなスキルを探していったら丁度いいスキルが有った。
そのスキルは、生活魔法スキルで各種属性の中でも生活に利用する事しか出来ない弱い魔法を生活魔法と言うくくりにしたスキルで、このスキルを取得しようと思った。幸いにも消費は3とかなりお優しいと思った。
だけれども魔法を発動するには魔力感知と魔力操作のスキルが必要になるが今現在魔力操作のスキルは習得していない、かと言って取得してしまえば消費が5とかなり多いから無暗に手を出せないが、まぁ魔力感知のスキルがここまで上がっているから、直ぐに習得できると思い生活魔法のスキルを取得する傍ら魔力操作のスキルを習得してみようと思っていた。
《魔法スキル<生活魔法Lv1>を取得しました》
《魔法スキル<魔力操作Lv1>を習得しました》
やっぱり直ぐに取得で来たなと思い直ぐに生活魔法で使える魔法を見てみるが、初期で使える魔法は<洗浄><乾燥><防護><火種><給水>の5つでこの内の洗浄と感想を試してみる。
そうすると臭いがこびり付いている服や体から臭いが取れて、臭くなくなったのだった。それに舞い上がりながら感想も発動するが、はつどうした途端に苦しくなり倒れてしまって気絶してしまった。
《耐性スキル<気絶耐性Lv1>を習得しました》
ほのかに気絶耐性と言うスキルを習得したと言う音声を聞きながら気絶していった。
それからまぁ詳しい時間は分からないが、多分30分も気絶してないと思うが取り合えず鑑定してみたら本当に気絶耐性と言うスキルがあった。それから魔力感知で感知している自分の魔力が先ほどよりも多くなっている感じがする具体的には、10から11と言った具合にあんまり変わっていないけれど魔力が多くなっているのには嬉しく思った。
それから魔力量を伸ばすために気絶を繰り返す。なんて苦しい思いはしたくなく今は放置していく事にした。まぁいつか効率のいいやり方が見つかるだろうな。
そう思いながら町を探索していくとやっぱり男性からの視線が煩いと思った。まぁ今の自分の格好が、巨乳と言えるほどの胸部装甲に、元のアバター由来か何かの長身長で胸部装甲とそもそもサイズが合ってないと言う事でお腹が出ていて、尚且つジーパン風のズボンと言う性癖破壊のコンボを叩き込むような服だったら目も集めるだろうと思った。
それから図書館に行って、また新たな本を探す。何せ今の自分には知識がまるで足りていないそれに自分が他のプレイヤーと明らかに違う事は最早明確だった。それは、この異邦人専用掲示板と言う存在が有ったのだ。
元来この世界でも掲示術と言う色んなスキルとかを応用した掲示板が在って、それを異邦人である自分たちしか覗けない専用の掲示板が作られたと言う形だ。たしか掲示板と上には大いなる神々によって作られたと言う文言があったから運営だろうと思っておく。
まぁ話は逸れたが、これを見ると魔物プレイヤーと呼ばれる魔物種から始めたプレイヤーも居て、そいつらもやはり職業を持っている様だ。そして職業はその系列のスキルの効果を上げたり職業スキルを獲得したりと言う効果があるらしい。
それに加えて、どうやら魔人以外のプレイヤーにはスキル制限なる物があるらしい、と言うのも魔人以外には、耐性スキルを覗いて、初期は10のスキルしか同時に発動する事は出来ないらしいそれに組み替えるには戦闘中でない事そして安全地帯であることなど色々な制約があるらしくかなり面倒そうだった。
だけれどもあいつらには職業がある。それも職業と言うのはかなり強い強化方法らしいと言うのもどうやら魔法職は実感できるレベルで、魔法を撃てる数が多くなりその威力も魔法職以外と比べると明確に分かる程威力に違いがでるらしく、また魔力の回復も結構早いらしいと言うそれにこれは魔法使い見習いと言う見習い職でこれだから、それ以上はどういった強さをしているのか自分には全く分からなくなってきた。
まぁスキルを無制限に取得出来て、無制限に発動できるからと言ってそれが必ずしも強者に慣れると言う事じゃないのだと思いながら図書館での情報収集を続けるが、本を読み続けるのが暇になって、そういえばとポケットから取り出したのは、登録だけしてクエストは受けていないギルド証だった。
「ためしに依頼受けて見ようかな」
そう呟きながら図書館を出て、真っすぐギルドへと足を運んだ。