第5話 プレイスタイル
そろそろこれからのプレイスタイルを模索していこうかと思った所だったのだ。
先ずこのゲームは本当になんにでもなれると言う謳い文句の通りに本当になんにでもなれる例えばNPCの帰属に使える騎士にもなれるし神官にもなれるどんなプレイスタイルにするかは君次第と言う事を念頭に置いているからそもそもどういうプレイスタイルをしようか迷っていた。
半端に人にも魔物にも手を貸すような蝙蝠プレイも良いが面白くないそれにこんな美形で蝙蝠プレイは無いだろうと思いながらそれを選択肢から外す。となると先ず究極的には人間と魔物どちらのプレイスタイルで行くのか?と言う事を決めようと思った。
「先ず人間プレイは最低限プレイヤーに関する知識は有ると見て間違いは無いだけれど、ももし魔人が禁忌の存在として知られていたらどうなるのかを想像したら怖くなるからなぁ」
《耐性スキル<恐怖耐性Lv1>が<恐怖耐性Lv2>に上昇しました》
「こんなんで上がるのかよ」
とまぁ思考は逸れたが、先ず人間の方でもそれなりに面白そうではあるがやっぱり面白いのは魔王プレイだよなぁそもそもこの世界に魔王っているの?
と気になりだしたら止まらない俺は即座に町の方まで行き偽装を発動して、そのまま通り過ぎるその時はあの時の衛兵が居たから挨拶だけして、そのまま通り過ぎた。
「何にも言われなく良かった~」
そう言葉を漏らしながら歩くどうやらスタミナのスキルを習得した事による若干では有るが動けるようになったのだ。まぁ普通に戦闘になると偽装を解かないと戦闘なんて行動は取れないんだがね。
そう考えながら歩いているとギルドを発見して衛兵の言葉を思い出して、取り合えず登録はしようと思い建物に入った。まぁさっきまで俺は魔王プレイで行くって言っていたのがどの口ほざいてるんだと言われればそうだが、やっぱりプレイスタイルとそれは別と言う事で、幸い偽装形態は、普通の最初に決めたアバターとは違って、長髪白髪の美形の女性と言う事になっている多分ランダム生成で決まるのだろうが、ネカマをするとは思わなかったと若干の罪悪感を感じた。
それとあぁ登録するなら名前は必須かと思い出して、このアバターの名前を決める事にした。ウ~ン流石にそのままの名前はバレるしバレた時は面倒だから全く関係ない名前が良いけどどうしようかなぁ
そうして眺めていると見えたのは雲だった。
「それじゃあクラウd...やっぱり辞めておこう何か面倒な気がする」
そうして色々見て目についたのは【レストラン星風】と言う看板でこれだと思った。
「シリウス・クラウディア...そう名乗ろう」
シリウスはシンプルに星風の星の部分から着想を得た物で、単純にカッコいいからその名前で、クラウディアはこの間世界史の授業で、見た言葉が頭に残っていたからこの名前にした。ヒドリア・アインズアースと言う名前も名前決めが有ると言う事で、かなり頭を捻って考えた名前だから流石に1秒であれと同等の名前を着けろと言うのは無茶だった。
「登録しに来た」
今現在の格好は、自分が来ていた初期装備と同じものであり若干驚いた様子だったが、直ぐに持ち直して、此方に話掛けてきた。
「貴方も異邦人ですかようこそマルリア王国アラスト都市探索者ギルドです今日は何の御用ですか?」
「登録をしに来た」
「そうですかそれでは此方にお名前をお書き下さいそれと書かれたら魔力速程と証明写像を取りますのでお時間を頂戴いたします」
「分かった」
それから名前を書いて、その後は魔力測定機だと言う機械に手を置いて、その後は証明写真を取ってから終わって、本当に時間は掛かるがかなり早く終わったなと言う感じだった。
それからランクの説明等を受け最下級のGランクになって、一先ずやりたいことが有ると言ってその場を離れて今は図書館に来たのだった。そうして入ったら静寂な空間が広がっており所狭しと本が並んでいた。
「失礼するここに魔王に関係する書物はあるか?」
「魔王ですかそれならマの棚にありますよそれとマの棚は二階にあるますよ」
「感謝する」
そうとだけ言い残してから、二階に行きマの棚を探していくと遂に魔王に関しての本が有った。早速読み始めてみると内容は魔王の行った残虐な行為や少しだけ乗っている魔王軍の幹部の情報そして、
魔王は勇者に討たれたと言う物で、今現在魔人は魔王の堕とし子として忌み嫌われて、排除の対象になっているらしい
と書かれており今現在は魔王の存在は不在で現在魔公爵ギルギットと言う奴が魔王代理として居座っているらしいだが、そいつは魔公爵と言う地位を捨てる事無く魔王代理の魔公爵ギルギットと言う地位に君臨しているらしいそれにはどうやら、自分は魔王ではないと言い残しているらしい
「まぁ魔王が居ないのは好都合それなら魔王になる事も夢じゃないな」
《条件を達成しました。称号<禁忌種族>を取得しました》
《称号<蛮勇者>を獲得しました》
《条件を達成しました。称号<蛮勇者>が称号<魔王を目指す者>に変化しました》
《称号<禁忌種族>を獲得した事により種族スキル<嫌悪Lv1>を獲得しました》
うん?一気に称号を取得したなどうなってんだ?そう考えながら称号を鑑定するためにステータスを鑑定したら
《汎用スキル<鑑定Lv1>が<鑑定Lv2>に上昇しました》
鑑定のスキルが上昇した事に驚いていたが、本題を思い出して取り合えず鑑定の件は放置して、称号の鑑定に移る。どうやら二重鑑定が出来るようになっていた。
名称 人類の敵候補
分類 情報
効果 人類種からの好感度低下(微)
説明 人類の敵の候補者に送られる称号
取得スキル
無し
名称 禁忌種族(偽装の効果で無効になっています)
分類 情報
効果 人類種からの好感度低下(高)
説明 人類にとって禁忌となる種族に与えられる称号
取得スキル
<嫌悪Lv1>
取り合えず嫌悪を鑑定してみると...
名称 嫌悪(偽装の効果により無効となっています)
分類 種族
効果 人類種からの好感度低下(高)
説明 嫌悪の象徴とされるスキルで嫌われ者の証
そうして次は魔王を目指す者を鑑定してみる事にする。
名称 魔王を目指す者
効果 人類種からの好感度低下(高)
説明 魔王を目指す者に送られる称号でありその蛮勇は人の嫌悪感を煽る
取得スキル
無し
これって人類から敵認定される系のやつだよなぁそれはそうと2つのスキルが無効になっているってことは偽装のスキルレベルが上がるごとにこれ系のスキルを無効に出来る数が増えると言う事なのか、そうなればさっさと森...いや下水道に向かって、偽装のスキルレベルを上昇させるとしよう。