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マジックグロウズオンライン  作者: 半目真鱈
第1章 全ての始まり
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第3話 下水の探索

あれから30分が経って感知スキル三銃士は、見事に全てのスキルが2に上昇した事で感知の精度が高まり自分の内在する魔力や命力そして体力が、ある程度分かるようになりその量は驚く事に名も知らぬ衛兵の10分の一とそこいらの子供よりも弱いんじゃねーのと言いたくなるような強さだった。


「まっまぁ潜在能力最強だしシカタナイネ」


そう自分に言い訳しながらスキルポイントを適当に見ていた。何せスキルの量が多すぎて、これまで見たのは全部スキルポイントが1で習得できるものばかりだったからもしかしたら良いスキルが習得できるかもしれないとテンションを上げながら見ていたが、今の自分に必要だと言うスキルは少なくそれも基礎すら終えていない自分には早いと断定して、今は感知スキル三銃士を鍛えようと決意した。


それから数時間森の中を適当にほっつき歩きながら感知スキル三銃士を鍛えていたが、スキルレベル3から全然上昇する気配を感じなくなって、もしかしたら複数の感知スキルを同時に鍛えているから集中力が分散されて、思うように上昇しないのではと思ってから取り合えず一つのスキルに具体的には魔力感知を集中して鍛える事にした。


《新しく汎用スキル<集中Lv1>を習得しました》

《魔法スキル<魔力感知Lv3>が<魔力感知Lv4>に上昇しました》


スキルレベルが4になると同時に習得したスキルはどうやら集中力を上げるスキルらしくて、今の自分にぴったりなスキルだと思いながら魔力感知のスキルを鍛えに鍛え続けた。


そんな思いからゲーム内時間で半日が経って、ようやくスキルレベルが6の大台に乗って、完全無意識下でもある程度は感知できるようになってかなり便利になった。


「さーてと後はこの作業をまる2回しないといけないのかぁ」


と嘆きながらもう面倒だからと集中のスキルで強化された集中力でごり押ししていく事にした。それから約1時間位が経って、漸くスキルレベルが3に上昇したが、既に満身創痍と言う感じが出てきて、試しに体力感知を使ってみたら体力がかなり減っていた。


《汎用スキル<集中Lv2>が<集中Lv3>に上昇しました》


「どうやら体力は運動又は精神的に疲れる事によっても消費される様だな」


そう言いながら今度は体力が回復するまで暫く休息を取っていたけれど、暫く太陽の下に居るとなんだか眠気が襲って来た。流石最新式と驚きながらも睡魔に逆らう事は、人間には不可能だと言わんばかりに即座に眠気が襲って来た。




そうして暫く眠った後に起きてみると先ほどまで自分の事を照らしていた太陽はすっかり沈んで、夕方になってきてこんな所で夜を明かすのは不可能だと結論付けて急いで人の町まで戻る。


どうやら衛兵は、丁度交代の時間だったらしくて、いなかったからこれ幸いと言わんばかりに偽装のスキルを発動させずに侵入する。何せあの弱体化具合でこの街を平然と歩くことは不可能で、真面な思考をしていたらこんな状況で、偽装スキルを発動させるバカは居ないだろうと思いながら夜になって人気も少なくなったのを確認してから行動を開始する。


それから下水道に隠れ住もうと決意した。何せこれは俺の簡単な予想だが、偽装なんでスキルを持っているからには、この魔人と言う種族はこのゲームの世界において所謂元敵ポジションで、今はラスボスがやられたことで、種族全体で弱体化して人間の世界に隠れ住んでいるとか言う設定が隠れてても可笑しくは無いと思いながら下水道だったら真面な人間は、活用しないし尚且つ町全体に張り巡らされている網を使わない手は無いと思っているのだ。


そもそも俺が人間の町に隠れ住もうと思ったのは森だったら知識に限界が有るからで、この世界では鑑定はそんなに便利なスキルでは無くてあくまで鑑定した情報が手に入るだけで所謂魔法とかの知識は仕入れられないと判断して人間の町に隠れ住むことにした。


それから夜の闇に紛れて下水道にまで行くとやっぱりと言うべきかかなりの悪臭が漂っていた。なにせこのゲームはこれまでのVR技術の全てを注ぎ込んだとも言われているゲームでありこうして五感を再現する事も容易であり、まぁそのお陰でこうして鼻が曲がるような悪臭に耐えなければならないのだがね。


そう愚痴りながらも覚悟を決めて下水道に入って周りを見渡して見るとあるスキルを習得した。


《汎用スキル<暗視Lv1>を習得しました》


暗視のスキルを習得してからまぁ若干だけれど暗闇が薄くなった感じがして、そのお陰で下水道の中をかなり見渡せるようになってきた。まぁ見渡したとしても辺りにあるのは下水と病気を持っていそうなネズミのみと思いながら奥へと進んでいく。


《耐性スキル<悪臭耐性Lv1>を習得しました》

《耐性スキル<苦痛耐性Lv1>を習得しました》


そうして苦痛耐性と悪臭耐性を獲得した影響か、臭いが大分マシになった気がする。まぁ所詮マシ程度でそんなに変わっては居ないが、息がしやすくなった感じが有る。


そうしてマシになった体で探索を続けていると、一際広い場所に出た。どうやら下水道に目を付けたアングラと言うかヤクザと言うか...まぁそういう奴がいたであろう痕跡が有った。だが痕跡のみで肝心の人が居た形跡は無くて、この場所には埃が積もって、家具等は壊れ切っており最低でも数年は足を踏み入れた者はいないと言う感じが出ていた。


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