第2話 初めての死亡
あれから暫く迷宮の前で、スキル画面を見ていたけれどいいスキル自体は結構あったけど今は習得する気分じゃないのだ。何せ俺はこの世界に来たばかりで、まだスキルの発動に慣れていないのに今新しいスキルを習得しても確実に邪魔になるだけな気がするのだ。
それから取り合えず迷宮に入ってみる事んしたけれどは言った途端に空気が変わったのが感じられる今まではごく当たり前の自然そのものと言った感じだったけどこの迷宮に入った途端にまるで化物の腹の中に入ったかのような感覚に陥った。
それから逃げるように迷宮から飛び出して、迷宮の姿が見えなくなるまで走って逃げていった。あの中はヤバいと俺の中のスキルとかじゃない危険信号?本能が感じ取ったのだ。あそこはダメだ今の俺だったら100回挑んで、1000回は死ぬとそこまでの恐怖を感じながら必死に迷宮とは別の方向に逃げた。
《新しく耐性スキル<恐怖耐性Lv1>を習得しました》
《汎用スキル<歩行Lv1>が<歩行Lv2>に上昇しました》
《新しく戦闘スキル<逃走Lv1>を習得しました》
そうして逃げた先には一つの町が有った。そこに入る前に取り合えず逃げてきた事を感じさせない様に肩や髪に引っ付いている葉っぱを払って、それから町の方に入る前に取り合えず警戒として、偽装を発動した。このスキルアはどうやら発動している間は身体能力や魔力・体力・命力全てが低下して、スキルも軒並み使えなくなったようだった。
「おっお前さん森から出てきてどうしたんだ?」
門の前で止められて声を掛けてきたのは、いかにもな兵士だった。ここだどうするべきかと悩んでいると男はこちらの様子などお構いなしで、あぁっと自分で納得した様だった。
「もしかして、あの森の迷宮に間違って入ったのか?あそこはこの国では禁忌区域の一つだから普通は入れねぇし出られないんだが...もしかしてアンタ異邦人か?」
「異邦人?俺はプレイヤーだが知ってるか?」
「あ~あぁ知ってる知ってるよ1カ月間位にガリウス教会の連中がお触れを出したからなどうにもプレイヤーと名乗る異邦人が遥か外界よりやって来るってお前さんもそうなのかだったら話は早いあの結界を抜けられる訳だ。」
「何か理由があるのか?」
「あぁあそこの結界は少し特殊でな純粋な人間以外いはあまり効果が無いんだだけれどもあんたが異邦人なら話は早いささっ金はやるから早くギルドに登録して来いギルドはこの大通りをまっすぐ言った所の右側にある詳しい事はそこで聞け俺は暇じゃないんだよ」
「そうかありがとう色々教えてくれて」
「気にすんな人と人は助けあいこれは基本だろ」
「本当に感謝する」
そうして俺は名も知らぬ兵士に別れを告げて、ギルドに入っていった。だけれどもまぁ体が重いそう感じた。偽装の効果で、身体能力が弱まって、体が重くなるのは想定内だけどここまで体が重いと流石に厳しい
そうして息も絶え絶えになって行って、遂には町の大通りでぶっ倒れて、そのまま弱体化した事によりそもそも少ない命力が尽きるのが分かった。このゲームに置いて自分が陥った初めての死だったのだ苦しくない筈が無い痛覚の設定を低くしてあるとはいえ苦しいのには変わりなくそのまま死んでいって、教会とかで目覚めるのかなと思っていたが、最初に現れた森の中にスポーンした。
「はぁこれってどんなクソゲー?人と触れあえんとかそれオンラインゲームとして失格じゃねと言うか自分ハンデ負いすぎじゃね?俺の種族ってそんなにチートなの?」
そうして呟いたまま20分ぐらいが過ぎたけど、このままじゃ行けないなと心機一転頑張ってみようと言う事で...。
「先ずはスキルやステータスを鍛えて弱体化を無視する作戦」
と名を付けた割にまぁそのまんまの作戦だけど偽装のスキルが上昇すれば弱体化が弱まるんじゃね?と言う事で、偽装の発動中に他のスキルも鍛える事で一石二鳥的な作戦を決めてから1時間後...。
それから鍛えたは良いものの偽装のスキルが2に上昇したが、それ以外のスキルはレベルが上がる気配をミリも感じなくなりそれに加えて、偽装のスキルレベルが上がっても弱体化が弱まる気配は無く特に何も変わらなかった。
「これは...つまりあれか弱体化はこのスキルを発動するための代償で、偽装のスキルがレベルアップしても上がるのは偽装の精度だけで、弱体化が解消されることは無いと言う事か」
そう自分の中で考察が的を射た感覚を感じながら弱体化が弱まらないなら偽装のスキルを鍛えるのは無駄と感じて解除したけど翼と角が生えた以外は何も感じなくて、弱体化中に特訓しても特になにも無いと言う最悪の証明がされたのに若干萎えながらもこれからは頑張って、他のスキルを鍛えようと思った。
と考えたのなら即実行と先ずは魔力感知や命力感知最後に体力感知の感知スキル三銃士のスキルを上げようと思って特訓を始めた。