第15話 完膚なきまでの敗北
まぁ魔法改造と言っても取り合えずそんな魔法式の改良とかの小難しい事に手を出す事は無いと言うか出せる程度の実力が無いと言った方が正しいのだ。何せそもそも魔法式とは、先達の存在がその人生を掛けて作り上げてその後に歩む人々がここを改良したらもっと良くなるかもと改造していったのが魔法式だ。
「って【魔法を学ぶ上での基本】の本に書かれていたんだよな」
そう言うのもこの本は別に新しいスキルが習得できるとかの本では無くて、そのままの意味の魔法を学ぶ上で知っておくべきことっていうまぁ簡単に言って座学だ。それに書かれていたのは、生産系や近接系にも言える事だが、魔法式とは~とかの事が載っていて、普通につまらなかったけどまぁ読んでて飽きはしなかった本だ。
だからと言うべきか改めて魔法式と言う物を見てみたら何がどうなっているのか分からないと言うのが感想だ。もしもこれを理解しないと魔法を使えないと言われれば普通に諦めるのが常識だと言わんばかりの難解の暴力だった。
それを前にして、普通に改造出来ますとかアホとしか言いようが無いのだ。まぁ俺がするのは魔法式に干渉するんじゃなくて、魔法の発動条件とか一度に発動する魔法の数を増やすとそう言った物だ。それくらいなら魔法式の言語を理解していない俺でも感覚で分かる程度の事だから出来るのだ。
《無属魔法<魔力槍>が<魔槍破弾>に派生しました》
これはさっきやった魔力槍を同時に扱う事を実用化したものになる。んだけど名前どうするかな...。
「......ジラヴァルギラにしようまぁ良いのが思い浮かんだらまた新しく変えれば良いか」
まぁ俺にネーミングセンスが無いと言う事は理解しているが、ここまで酷いのしか出せないとか...マジで死にたくなる程出来が悪いな。
そう思いながら取り合えず魔法の改造に関しては、取り合えずこのまま放置するとして、魔力量を増やすためにこんどはゴブリンの森と隣接しているウルフ種などが主に発生する森に行こうと思っている。
ウルフ種...その中でもワーウルフと言われる魔物は二足歩行をして、純ウルフ種よりも格段に知能が高く道具を扱う能力もあるそしてゴブリン種とウルフ種はお互い天敵の様な関係で、お互いの生息域が隣接していることもあって、定期的に戦闘が行われている様だ。
まぁ強さ関係としては、ウルフ種が肉体能力が高く繁殖能力が若干低くゴブリンの方は逆にウルフ種よりは魔法適性が有ると言うだけで殆どの面で下位互換だが、繁殖能力と知能自体はウルフ種よりは他jかくなっている。
「まぁ今の俺だったら単騎ならどうとでもなるだけど群れたら無理的な塩梅だろうな」
だが実際ウルフ種は主に群れで行動するが、狩りなどでは基本的に単独行動をしているのだ。だからよっぽど運が悪いかそうしない限り群れに会敵することは先ず無いと言っても良いだろう。
それからウルフ種が生息する森に入って、少し歩いているとウルフ種が居て取り合えず鑑定してみる事にする。
名前 無し
種族 レッサーウルフ
職業 狩人見習いLv3
種族スキル
牙Lv3.爪Lv2
戦闘スキル
体術Lv3.回避Lv2.気配感知Lv2.隠密Lv1.消音Lv1疾走Lv3
汎用スキル
嗅覚強化Lv7.聴覚強化Lv5
まぁ狼って感じのスキル構成だなとしか言えないな...。けどやっぱりウルフですら職業を持ってるのか、って言うかスキルの同時使用可能回数って魔物にも適応されるんかな?まぁ後で調べてみよう
そうしてウルフは自慢の脚力で此方に距離を詰めてきて、そのまま牙による攻撃が繰り広げられて死ぬかと思われていたが、ギリギリで回避に成功して、魔力弾の魔法の準備をする。
俺の魔法構築能力が低いから時間が掛かるがその間は回避に専念しようと思っていたら唐突にウルフの気配が消えた。
「なっ...どこに...?」
そうして出来た意識の空白を野生の獣は見逃さなかった。首筋の辺りに感じる冷たい殺意に俺は意識をする間もなく死んでしまった。
それから迷宮でリスポーンして暫くは、首筋に手を当てて擦っていたがそれも10分位経ってから辞めて、一先ずこのことは俺が弱かったと断定して、取り合えず戦闘前に抱いた疑問を解決するべくギルドに行ってみた。
「おい受付嬢一つ聞きたいことがあるんだが良いか?」
「はいえ~っとシリウス様ですね。
それでどこか疑問に思われた場所が有るのでしたらお聞きしますよ」
「あぁ確か私たち異邦人は同時に発動できるスキルが決まってると言うのだがそちらの人間たちはどうなのかなと思ってな」
「それでしたらご説明しますね。
まぁ前提の話などは神話関係にも踏み込むので端的に説明しますが、取り合えずこの世界に住む人間にもその制約はあります。ですが魔物はその限りでは無くて、職業を持っていてそれで尚且つ魔王の加護と言う物で、スキルの同時発動数の限界が無いそうです。
説明は大分端折りましたが大丈夫でしたか?」
「あぁ十分だ感謝する。
それと名前を聞いても良いか?」
「はい私の名前はアリシアと言いますこれからもどうぞよろしくお願いします。シリウス様」
「あぁまた来る」
そうしてギルドを後にして、取り合えずの疑問は解消されて、それで人間種のスキルの同時発動数がどういう物か疑問に思いそれも解消したくなったが、今やる事は魔力操作のスキルレベル強化だなと思い取りあえず迷宮に帰る。




