イチ
久しぶりに新作を書かせて頂きました。
腕ならし?的な感じなので、サラッと読めます。
誤字脱字がありましたらすみません。
私……私の名は吉澤紫。
昭和××年の5月生まれ。
三人兄弟の真ん中で、姉と弟がいる。
引っ込み思案で、頑固。
自尊心が強く高飛車な性格。
かまってちゃんで、短気。
天邪鬼で、小心者。
マイペースな様で、よく周りを見ていて気を使う。
人間観察が好き、本が好き、頼られるのが好き、パズルが好き、ゴロゴロするのが好き。
そして、寝る時はお気に入りのタオルが無いと寝れないポッチャリな女の子。
小さい時から、周りに私の事を見て欲しいって思ってた。
神経質でマイペースなのんびり屋の姉、ヤンチャでダメって言われた事や物ほど構い倒すガキ大将な弟の間に生まれたせいか、小さい頃から私の事は後回し。
周りの大人の機嫌や顔色を伺いながら、静かに大人しく、大人の言うことは聞く聞き分けの良い子を演じてた。
いつからかな?
私が私を嫌いだって気づいたのって…。
いつからかな?
私を見て欲しくて、褒められたくて沢山ご飯を食べ始めたのは…。
いつからかな?
太り過ぎた自分を鏡越しにみて、自分をクズで生きている価値がないって思いはじめたのは…。
いつからかな?
毎日死にたいって思ってたのは…。
最初の分岐点はどこだっただろう。
イジメに会っていた時?
学校に行かなくなった時?
虐めで辛かった小学校、中学校、高校。
学校で過ごした学友?や日常の生活を8割型忘れてる…記憶が飛んでいる。
だから町中で『久しぶり!吉澤さん。元気してた?私、○○なんだけど覚えてる?』って声をかけられても分からないのだ。
顔や名前が出てこない、覚えてない。
教室が一緒だった人すら覚えていない。
でもね。
私も悪いのよね。
いじめは悪い事だけど、私の性格も大概だった。
小学校の時の私の性格は、
謝れない、見下し、意地っ張り。
嫌われて当然の要素しかない。
イジメの対象のおかげか、卒業時には大分性格も改善されたよ。
中学校は、部活で大怪我してマネージャーとして活動していたんだけど、『引退試合に出たくないか?』って顧問の先生に言われて『出たい』って言っちゃったからだよね。
みんな、必死に練習してきたんだもん。
最後の引退試合だろうとマネージャーみたいに楽してた人には1分もコートに出て欲しく無かったんだよね。
本当、断れば良かった。
多分、イジメの発端はこの事だと思う。
高校の時のイジメは、原因は私の甘さかな?
グループを乗っ取られたんだよね。
私が気づかないうちに乗っ取り完了しちゃってたし。
私が学友関係をちゃんとしてなかったのだ。
まさか、ありもしない悪口を吹き込まれて、ハブられるとはおもってもみなかった。
でも、よくよく考えてみると、その乗っ取った子は昔から私の好きな人を好きになり、私の好きな物を欲しがり、私の後をよくついて回ってたな…。
引き離せなかった私が悪いね。
今はもう、顔も思い出せないし、名前も忘れてしまったけど…。
そこから、人間不信が更に酷くなり、高校に行かなくなった。
いや、行けなくなった。
外が怖くて、なかなか出られなくなった。
フリーターになったり、
ニートになったり。
貴重な20代を私は無駄に過ごしてきた。
ニートの引きこもり。
自分が嫌いで大好き。
矛盾…。
死にたいのに自殺はできない。
自分の弱さ…。
情けなくて惨めで…。
何故虐められた側がこんな思いをしなければならないのか。
虐めた側や見て見ぬ振りした側は今頃、結婚して子供を儲けて幸せな生活を感受しているのに…。
何故虐められた側は、こうも不幸にならなければならないのか。
道を閉ざされなければならないのか。
きっと、虐めた人達や見て見ぬ振りしてた人達は、虐められた側と違って傷つかない分忘れやすいんだろうね。
こっちはイジメで中卒が最終学歴だから、マトモな就職先すらない。
それ以前に外にすら出れないんだよ。
本当に理不尽だ。
何度も思った事。
私を不幸にした奴らは全員死んでしまえ、不幸になってしまえ、お前らは人1人の人生をグチャグチャに狂わした事の責任を取れ!っていつも思ってた。
外に出れない辛さ。
両親に対しての申し訳なさ。
人が怖くて目を見て話せない情けなさ。
姪っ子や甥っ子にお小遣いすらあげられない惨めさ。
近所の人達の好奇心と嘲笑いの視線。
嫌でイヤでいやでたまらなかった。