表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SISTER××COMPLEX  作者: 佐倉桜
1
1/23


──ジリリリリリ!


うるさい目覚ましの音。

僕は眠たい目をこすりながら目覚まし時計を止めた。


「朝か……」


時計を見て僕は絶句した。


「うわあああああっ!遅刻だああ!」


急いでベッドから飛び起き、制服に着替え

歯を磨き顔を洗い、朝ご飯など食べる暇もなく

僕は家を飛び出した。


「くっそー入学式から遅刻はさすがにやばいって……」



…昨日は眠れなかった。

まるで子供のようだと笑われるかもしれないが

今日から新しい高校生活が始まるということで

なかなか眠れず…寝坊してしまったのだ。


正直、中学校生活は何一つ楽しいことは無かったし

元々友達を作るのも苦手だし何一つ自慢出来ることや

特技なんかもない僕は学校でいつも1人だった。



だからこそ、これから始まる高校生活。

心機一転、友達を作ったり…

も、もしかしたら彼女なんかできたりして。



そんなことを考えていると気がつけば駅に着き

僕は急いで電車に乗り込んだ。


ふう……何とか間に合った。




「ひーかーる!もう〜どうして離れようとするの」


「……やめて、近寄ってこないで」


「もーひかるったらまだ怒ってるのー?お姉ちゃんに向かってそんな態度!」



僕のすぐ近くから女の子2人の声。

チラッと見るとそこにはとても綺麗な女の子2人。

よく見ると顔もそっくりだ。



「今日から高校生になるんだよー私達!

しかも同じ高校!嬉しいねーひかる」


「……」


「もしかしたら同じクラスになっちゃうかも!」


「……」


「ちょっとーひかる聞いてる?」



…多分、双子の姉妹?かな?

それにしても妹の方はガン無視キメてるのに

姉の方はやけにベッタリだな……


……って、ん!?

よく見たら僕と同じ高校の制服じゃないか。



そんな事を思いながら彼女達を見ていると

姉?の方と目が合ってしまった。



「あっ、ごめんなさい!うるさかったですか?」


「え!?あ、いや…いえ」


「あれ、貴方ももしかして北宮高校の生徒?」


「あ、そ、そうです……き、今日からですけど」


「わー!私達もそうなの!今日からよろしくね!」


「あっ…は、はい」



す、すごい、よく喋る人だな、この人。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ