ななこめ
「あ、こっち来てまだ1ヶ月なんだね」
「そうやねん。だからどこになんの店があるとかもまだよくわかってへんねん」
「例えば、ここの喫茶店とかオススメだよ」
「オシャレやねぇ」
「コーヒーおかわり自由で250円だからコスパがやばいよ」
「え?めっちゃ安いやん!」
「そう。だからよくここに行くんだ」
「私も暇があったら絶対いくわ」
「お得なのが好きなの?」
「まあ関西人は例に漏れずそうやろ。ケチとかそういうんじゃないんやで?出し渋るところとガッツリ出すところはちゃんと使い分けてるって言う...」
「へー」
「そんなことはええねん!他にオススメの店ある?」
「あとはスーパーダイチっていうとこが野菜安いとかそういうのしかないかなぁ...」
「めっちゃ重要やん!」
「自炊するんだ」
「まあね!まあ、おかあさんの手伝ったり自分で作ったりするで」
「すごいね」
「いやいや...関根くんは自炊すんの?」
「いや、しないかな...」
「へー手伝ってあげーや。お母さんも喜ぶで!」
「そうだね、そうしてみるよ」
「もうそろそろ私の家やしじゃあね!」
「うん。じゃあまた月曜日に」
「はーい!」
榎本さんは手をひらひらと振って横の道に逸れる。
押していた自転車に乗って家に帰る。
片道20分くらいだ。
帰ってきてlineを見たら榎本さんから「お手伝いするように」というlineが来ていた。
「了解!!」というメッセージと、敬礼したアルマジロのスタンプを送り、キッチンにいた母親に「なにかする事ある?」と聞いた。
母親は、「めずらしいね」なんて言いながら笑って、嬉しそうに夕食の支度を始めた。
俺も、夕食の支度を手伝った。
支度の後、榎本さんに「手伝ったから褒めて!」とメッセージを送ったら、「偉い!!!!!!」と返信が来た。
思わず微笑んでしまった。
感想、ブックマーク、評価の方ぜひよろしくお願いします。
励みになりますし、創作へのモチベーションも上がります。
なぜか1話執筆時点で評価の方頂きまして、合計5560文字書き上げることが出来ました。
この数字は他の作家さんの一話分の文字数でしかないですが、コツコツここまで書き上げられたのは、評価いただいた方への恩返しのつもりだったからです。
ぜひ続きが読みたいと思われた方がいらしたら、評価の方、何点でも構いませんのでよろしくお願いします。