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人とケモノ  作者: ヤヨイ
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始まりの章〜王都

ヤヨイです。それではどうぞ。

祖母が亡くなってから1週間後、グレーソアはアナシア魔法王国、これも祖母が渡してくれた紙に書いてあったことだ、の王都へ来ていた。


「確か、ここら辺のはずだ。」


紙に書いてあった微かな地図を頼りに王都をあるくグレーソア。前に住んでいたところとの違いにおどろきながら、歩みを進めていく。すると、地図の目的地になっている建物をみつけた。レンガ造りの家は表通りから一本入った裏路地にあった。


「すいませーん。誰かいますかー?」


グレーソアはそう言いながら扉を開ける。年季がはいっているのか、ギィーと音を鳴らしながら空いた。


「誰だ。」


低いこえが奥から聞こえてくる。自分より幾分か高い身長の男性が出てきた。


「僕はグレーソア・ロドーです。祖母の紹介でここに来ました。」


グレーソアは出てきた男性に自己紹介をした。その男性をよく見ると左手が肩から無かった。


「なんと、本当におまえがグレーソアか。なるほどな。すまん、名乗り遅れたな、わしはフロック・ロドーじゃ。」


その男性は目を僅かに見開きながらそう名乗った。フロックは近くになったグレーソアをソファーに腰掛けさせる。


「祖母に真実を知りたければ、王都へ行け、と言われたので。」


グレーソアは一旦言葉をきった。


「真実とは、一体なんですか?」


グレーソアはそう言ってフロックを見る。フロックは考えるようにうーんと唸る。


「こんな、幼さ残る子には酷ではないかの。」


フロックは重々しく口を開いた。グレーソアは唾を飲んだ。自分が聞こうとしていることは、そんなに重いことなんだと、感じてしまったからだ。


「これを聞くということはお前も過去を背負い、暗く苦しい戦いをすることになる。それでも、聞くか?」


フロックはそう言ってグレーソアを見る。グレーソアは首を縦に降った。ここまで来てグレーソアに聞かないと言う選択肢は無かった。


「そうか、では話そうかの。真実を。過去を。」


フロックはゆっくりと語り出した。彼の両親になにが起こったのか、そして、この世界の真実を。

次回をお楽しみに。

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