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人とケモノ  作者: ヤヨイ
3/6

序章〜薬草と目覚め

グレーソアとは、今作の主人公の名前です。

「あ〜終わった。さて、何をしようかな。」


と、グレーソアは言いながら立ち上がった。腰がポキポキと音を鳴らした。すると、後ろの方から近づいてくる気配に気づき、そのほうこうを向くと、3人組の男女が立っていた。グレーソアは直感的にここにいたら危ないと思い、走り出し、3人組の横を通り、逃げた。すると、いきなり足のすぐ近くにナイフが飛んできた。後ろを振り向くと、3人組の1人がナイフを持ってこちらを見ていた。


「逃げないでくれよ。大丈夫、痛くはしないさ。」


と言った。3人とも同じような格好をしていたが、1人は女性だった。


「なんの用でしょうか。」


グレーソアは3人に尋ねた。グレーソアは思考をめぐらせる。彼らの狙いはなにか。そんなことを考えているといきなり風を切る音が聞こえる。目をあげると、ナイフが飛んできていた。そのとき、グレーソアの中で何かが目覚めた。今まで速かったナイフがとても遅く見えるようになった。グレーソアはそのまま、ナイフを避けその場から走り去った。そのまま、森を走り森を駆ける。自分でもこんなに足が早かったかな、と思う速度だった。息を切らしながらギルドの扉を開け、中へ入る。すると、ギルドの中の空気がピリピリしていた。どうしてだろうと思い、受付で聞こうと受付嬢の所へ行く。


「依頼品の納品に来ました。あと、なんか空気がピリピリしているんですけど、どうしたんですか。」


と、聞いた。あちこちで様々なやり取りが聞こえてくる。


「依頼品ありがとうございます。報酬金です。あと何でもBランクパーティ『サンダーソニア』が襲われて、5人とも重症だとか。」


それをきいて、僕は驚いた。『サンダーソニア』は首都でも名前を轟かせるパーティだ。それが重症で、帰ってきたならこの空気も納得できる。そして疑問に思ったことを聞いてみた。


「それで、ケガの原因ってなんなんですか。強力な魔物が現れたとか?」


僕は受付嬢に聞いてみた。受付嬢はうーんと唸った。

「魔物の線は薄いかなと。剣での切り傷やナイフの痕があったので。」

僕はそれを聞き、確信した。サンダーソニアは襲ったのはあの3人組だろう。なんのために襲ったのか。色々なことを考えながらギルドを後にする。太陽は西の空に傾いた。帰ろうと思い、家への道に足を向けた。家に帰ると祖母が夕飯の支度をしていた。


「おや、帰ったかい。もうすぐで夕飯ができるからの。」


と祖母は言った。

「分かった。着替えてくる。」


と祖母に言い自分の部屋に入り、着替えを済ませる。部屋を出るとちょうど夕飯が出来ていた。

なので、自分のイスへ座り、夕飯を食べ始める。黙々と食べているとケホケホ、とむせる音が聞こえる。見ると祖母が噎せていた。


「大丈夫か。」


と椅子から立ち上がりながら訪ね、祖母の近くによる。


「大丈夫だよ。少し疲れたから今日は休むとするよ。」


と言い立ち上がり、よろよろとした足取りで自分の部屋へ入って行った。その背中を見て僕は明日は薬を買ってこなきゃと思った。そして、自分の夕飯を掻き込み食器を片付け、そのまま布団に潜り込んだ。僕は疲れていたのか、直ぐに眠りに落ちた。

次回をお楽しみに。

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