にゃんとにゃんとする
とても拙い何番煎じの転生ものですが、すこしでも楽しんでいただければ幸いです。
きらきら光が差すそこは深い森の中
一匹のちまっとした生き物が歩いていた。
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今日も今日とて 森の中をどんどん進み~・・・・・
ってなんでじゃーーーーーーーーい!!!
不意に気が付き、今まで進んでいた場所をよく見てみれば、全く見知らぬ山道。
むしろ・・・ジャングル。
そんな中を自分がなぜ陽気な気分で歩いていたのかさっぱりわからず、
小首をかしげるが何も前後のことを思い出すこともできず。
とりあえずこんなところで止まっていてもよいことはないと進んでみてから気づいた。
あれ?・・・・自分・・なんかちっちゃくね?
いやいや、いつから四足歩行になったし。
ついでにいえば、なんでこんなに毛深くなった?
自分で自分の全体像が見えない状態に苛立ちながら、傍に水場がないかと探して確認した。
・・・・ねこ・・・・・・
水の中、そこには目を丸くしたまま固まっている、黒猫がいた。
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猫になったことに気づいたのはいいとして、なんでそうなったのかを全く思い出せず、
とりあえず、生きるためにも食べるもの。
ひとまずそっちに気がいったのは、生存本能というものだろう。
(間違っても食い意地が張っているわけではない)
そんなわけで森の中を食い意地という本能にまかせ(・・・)、あてもなく歩いていてふと気づいた。
ここがどういう世界なのかはわからないが、とりあえずゲームでありがちなスキル系を試してみようと。
できなかったらそれはそれで恥ずかしい状態なのだが、この際恥はかき捨てじゃ~っということで試すことにした。
そう、鑑定を。
「にゃにゃ!(鑑定!)」
・・・・言った瞬間の寂しさは何とも言えなかったが、とりあえず目の前に出てきた文字たちを確認することにした。
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・名前 無名(決まっていません)
・種族 ねこ?(新種この世界では存在しない生き物1)
・状態 満腹(主食は果物 おすすめは世界樹の実)
サイズ極小 幼体(成体になるにはレベルが足りません)
・体力 ?????
・魔力 ?????
・特殊 異世界を旅する万能猫 うっかり誘拐された猫(ごめんね?)
庇護される猫(後付け)
・スキル 小人召喚(A・T・H・G・各S)
・現在地 深淵の森 (奥地) 大型の魔物には注意しましょう。
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目の前に見えるその文字たちに、突込みしか浮かばなかったのだが
とりあえず、責任者出てこい、正座して説明しろ!!
うっかり誘拐されたってどういうことだ!!!
ごめんねですむわけないだろおおおおおおおおおおお!!!!
読んでいただきありがとうございました。