表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/61

二十七日目の4 カウントダウン

 小料理屋の店主に貰ったオニギリを食べながら下山し、バス停まで戻る道すがら、オレたちは二頭の鹿に出会した。



「鹿じゃ」と鉄朗。


「鹿やな」とオレ。



 疲れていたのでそれ以上の会話は無かった。


 二頭の鹿はトロッコ道の脇から逸れて、山奥へ逃げて行った。


 それ以降、山に居る間、不思議と雨は降らなかった。



 午後三時、バス停に戻り、バスを待って小料理屋に戻れば五時を回った。


 昨日と同じようにトラックで風呂に行き、戻ると鍋料理が用意されていた。



 他にもお客が来ていたので、オレたちは料理やの隅で二人で鍋をつついた。


 締めのオジヤを食べながら「帰るまでが旅やな」と鉄朗が言う。


 オレは頷いた。



 明日の昼に屋久島を出るフェリーに乗り、そのまま志布志港に向かう。


 翌日午後のフェリーに搭乗し、明後日には大阪の港に辿り着く。



「あと三日か」


「あっちゅう間やった気ぃすんな」


「今年は実質一週間やしな。鉄朗、残りの夏はどないするんや」


「分からん。一人で東北でも旅しよかな」


「ほんまか」


「野武彦は?」


「旅の記録を書き上げに、爺ちゃんところ行かなあかん」


「カブで行くんか?」



 どうせなら、とオレは答えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ