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二十六日目の2 雨予告
泊まらせて貰えることになった小料理屋に戻って来ると、定食を用意して待っていてくれた。酒を呑むかと勧められたが、未成年なんで、と断る。
夕食を食べていると、屋久島に雨が降った。強い雨だったが、三十分もすると止んだ。と思いきや、二時間もするとまた降り出す。
店主によれば、屋久島は一ヶ月に四十回雨が降るという。
「そら大変ですねぇ」
とオレは相槌を打ちながら、なぜこんな厳しい土地に住んでるのかと思った。もちろん言葉にはせんかったが。
「縄文杉の道中も降りますか」と鉄朗が聞く。
降らない方が可笑しい、と返答があったので、眠る前にカッパを忘れないように傍に置いて眠ることにしたが、そこで気が付いた。
「股間んとこ直すん忘れてた……」
オレはカッパを広げながら言った。去年、北海道で無惨にも穴が空いたカッパ。
鉄朗は「めっちゃ懐かしいやん」と言いながらグヘグヘ笑った。
雨が降らんかったらええが、と願った。
無論、叶わんかった。自然は常に容赦が無かった。




