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二十五日目の2 銭ゲバたちの決断
関門トンネルを抜けて福岡に入ったオレたちは、17時頃に天神駅に着いた。その付近で創作料理の店に入って夕食を食べ、食後に一息つきながらこれからの道程の確認していると、一通のメールが入っとった。
メールはフェリーの予約確認通知やった。
「え?」
思わず声を上げた。鉄朗が目線だけで、どうした、と訊ねてくる。
「やってもた」
「何が」
「フェリーの予約一日間違えた。明後日の朝のつもりが、明日の朝になっとる」
「ほんま? キャンセルとか変更は?」
「今日の営業もう終わっとるから、全額支払いやな……」
「はぁ? 何やってんねん」
「日程調整ん時に間違えたんや……。しゃあない、オレがキャンセル料出すから」
「そんな勿体無いこと出来るか」
「じゃあどないすんねん」
「間に合わせたらええやないか」
「今五時半やぞ。こっから鹿児島港まで400キロくらいあるのに」
「フェリー出るん朝八時半やろ? 十五時間はあるやん」
「ってことは時速30キロで走り続けて最大450キロの力がある訳か……」
数秒考えたのち、
「行けるな」とオレは鼻を啜りながら言った。
「じゃ行くか」
鉄朗がおしぼりで手を拭いた。阿呆二人の無謀なデス・ランが始まる。




