三話 パリピ撲滅運動
こんにちは。
【それでも僕は】
曼荼羅が咲いた。
それと同時に盗塁打数も最高記録を更新した。
更新したといえば隣の家に住んでる気がする山田さん。
最近車の免許更新したってよ。
銀河は滅亡した。
【ありふれた日々】
「突然ですがボビーオロゴンの良いところを五つ答えてください」
スミレは突然のことに驚愕した。
断罪してくれ!!
クォーターというのは4分の1を指す言葉というのはわかっていたが、これほどまでとは。
昨日までだったら可能であっただろう断罪ゲームもいよいよ終盤を迎える。
この熱い戦いを側から見てるのが我らが風鬼委員長クスノキ様だ。
壁のシミが顔に見える現象同様、クスノキも滾っていた。
その熱い想いに。
思い返せば前世、私は何をしていたのだろうか。
果たして価値のある人生を送っていたのだろうか。
急に気になった。
だからクスノキ様は全てを放っぽり捨てて家に帰った。
そうとは知らないスミレと野次飛ばしマン。
二人の戦況は佳境を迎える。
と、ここでドクターステップ。
ドクターの華麗なステップ、そして三段跳びが両者の間に空いた溝を包み込む。
暖かい、暖かい朝だ。まるで。
【ファンレター】
「こ、これは!!!」
そう彼はファンレターをもらっていた。
これは嬉しい。
それはそれとして家に帰ったクスノキ様は日課のヨガに励んでいた。
前世でもこうしていたに違いない。
その確固たる確信たるや山のよう。
「興を削ぐようで申し訳ないのだが、この近くに交番ってあるかのぉ?」
街中でリンボーダンスを踊っていたパリピ5人組に空気を読まず突進する老婆。
木霊する戒厳令の夜。
街はネオンに包まれていた。
「腐乱」
まるで世の中を体現するかのような、そんな出来事が今日起きた。
でもその時寝てたから詳しくは知らない。
夢の中でアジサイと戯れるスミレ。
確かに、救われていた。
ガーゴイルが現れるまでは。
嗚呼、あれはまさにガーゴイル。
でもだからどうしたというんだ!!!
スミレはそう胸に誓うとグングニルを構える。
「無謀だ、無謀すぎる!!」
「まあまあ見守ってやろうじゃないか。あんたあの子の兄なんだろう?信じてやろうじゃないか」
しかし周りの野次のせいでその声はうまく届いてない。
ガーゴイルも野次がうるさすぎて集中しかねているよう。
これはチャンスだ!!!
スミレはグングニルを構える!!!
「やっぱり無謀すぎる!!!!」
「まあまあ信じてやろうじゃないか」
しかしやはり野次のせいでその声はうまく届いていない。
ガーゴイルも野次がうるさすぎるせいでやはり集中しかねている。
これはチャンスだ!!
スミレはグングニルを構える。
【決着】
決着は一瞬だった。
文化祭の上で行われている劇を見るかのような。
そういえば文化祭に介入しようとしてたフランス人は今頃何をしているのだろうか。
調べてみると農作業をしているみたいだ。
まあ王侯将相焉んぞ種あらんやってね。
水上スキーとトラヴェリングの違いで争う5人。
街中で喧騒をたてながら議論していた。
そこに空気を読まずに突進する老婆。
そして突進した老婆はそのまま文化祭へと介入した。
【終焉】
如何だっただろうか。