Emancipator《解放者》
さぁ前回から唐突に始まりました過去編!
名前こそ出していませんが男の子視点です
この子の正体はのちのち出します
俺はその本を借りて隅々まで読み込んだ
でも書いてあるのは女神候補の能力のことが大半で花になって消えてしまった愛来を取り戻す方法は何1つ書いていなかった
愛来とも舞奈とも悠とも会うことがないまま俺は高校生になっていた
学校の帰り道バスから降りて家に帰る途中ふと道端に咲いていた花に目がいった
今にも枯れそうなその花を見ていたら
あの日消えた愛来を思い出してしまいその場にしゃがみこんでその花に触れたその瞬間
「……え?」
手から不思議な光が出た
暖かくて優しい光に包まれたその花はみるみるうちに元気になっていった
その瞬間子供の頃夢中で読み漁ったあの本の言葉が頭を過ぎる
もしかして……
立ち上がって目を閉じ、意識を集中させてみる
飛べ!
そう念じた瞬間
俺の体はテレポートしていた
愛来の能力をEmancipatorとして受け継いだと分かってからは早かった
昔のつてを辿って舞奈に連絡を取りあの日気を失っていた舞奈にあの日の全てを話し舞奈にも能力が備わっていることがわかった
そして2人で魔法・魔術・体術・剣術全てをEmancipatorとして最大限使えるように特訓を重ねた
でも女神候補者のことを知りそれを第三者に話そうとしても話せない事を
言葉に出そうとした瞬間時間がループして話す前の時間に戻ってしまう
舞奈もそれは同じ様でほかにEmancipatorとして能力を持っている様な人も俺たちの周りにはいない




