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女神候補







……ん?






あたしは何を言われてるのか全然意味がわからず笑顔まま悠に笑いかける

そうすれば悠もにっこり笑い返してくるけどその目は真剣で



『言葉にするよりやって見せた方が早いかな。

舞奈、お願い。』




そう言って悠と舞奈ちゃんは目配せをしたかと思ったら

舞奈ちゃんがあたしの両手を握りしめておでこを合わせてなにか呪文みたいな言葉をつぶやく






その瞬間

体になんともいえないチカラが漲ってくるのが分かる

びっくりして舞奈ちゃんから離れようとするけどそれを舞奈ちゃんの力強い手と悠の言葉が止める




『あいら、目を閉じて……』





言葉に従って目を瞑る






体が宙に浮かぶのが分かった

羽の音が聞こえる

舞奈ちゃんと離れたおでこが熱い




『目覚めよ……

我らが主人。未来の女神に成るべくして生まれてきたものよ。』









*********







あいらの体を光がが包み込む

これが女神候補者の能力(チカラ)

目の当たりにするのは子供時以来これで2度目




あいら…………愛来は子供の時事故にあった俺を助けようとして無意識にこの能力を使い

暴走し記憶を失った











17年前……



それは突然の出来事で始めは俺たちも何が起きてるのか全くわからなかった


悠は猛スピードで突っ込んできた車から愛来を庇って轢かれた

血もたくさん出ていて子供ながらにも瀕死である事は明らかで

助かるはずはないと思っていた。




愛来が悠を見つめる

横から見ていても目に涙が溜まっているのが分かる

俺は愛来に見せてはいけないと思って愛来に手を伸ばしたその瞬間




「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」




愛来がそう叫んだ瞬間

当たりが強い光に包まれる



俺は眩しくて目を開けていられなかった

・・・が隣で気絶しているのが分かる




次に目を開けた時には愛来も悠も舞奈も倒れていた

でも悠は瀕死の重傷だったはずなのに傷1つ無い体で横たわっていて

かわりに愛来がボロボロの姿で倒れていてしかも

体が薄く消えかかっていた



『あいらっ!!!』



名前を叫んで愛来に手を伸ばした瞬間

愛来の体から羽が生えてきて愛来の体を包み込み

一輪の花となって消えた








その日から愛来が消えた理由を調べるためにあらゆる文献や歴史書を読み漁った

毎日図書館へ通いつめそこで古ぼけた誰かの日記の様な本を見つけた




《女神候補者について》


そう書かれたタイトルの本にらあの日愛来に起きた出来事と同じ出来事が書かれていた

そして《Emancipator》


女神候補者が自身の持つ強大な能力を抑えるために身近な人間から選びだす能力の解放者






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