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不思議な壁と男の子






思ったより早く待ち合わせの場所に着く





駅前の交差点があたし達のいつもの集合場所

時計を見て後5分何をしようかなぁなんて考えてたら信号が

赤に変わりそうな交差点に猛スピードで突っ込んでくる車





今は晴れてるけど日中は雨が降っていたはずだ

あんなにスピード出してスリップしたらどうすんだろうなぁなんて呑気なことを携帯に視線を落としながら考えていたら


キキィーーーーーッ!!!




大きなクラクションの音とブレーキ音

え?

っと思いながら視線を上げればスリップした車がもう目の前まで来ていて






あ、やばい

思わずしゃがんで目をつむった


恐怖からなのかこのときの記憶は曖昧で




でも、次に記憶がはっきりしてるときにはあたしは男の子に抱きかかえられていた







紫『しずかっ!!!』






事故のあった交差点を取り囲むようにしている野次馬に埋もれながら紫莉があさの名前を呼ぶけど

意識は目の前の男の子にしかいかなくて




でもこの子……あたしは知ってる

今日夢に出て来た男の子

忘れてたはずの男の子

あたしの前から消えてしまった男の子






『ゆ……う?………』



もう口にすることもないと思っていた君の名前を呼ぶ


その声で彼はあたしが起きたことに気がついて優しい目で見つめてくる





『久しぶり。あいらーーー』



⁉︎




その名前を知ってるのは彼らだけだ

今まで忘れてたはずの記憶が少しずつ蘇ってくる



車から守られるようにして不思議な壁が張られている


周りを見れば驚き倒れたり転んだりしている人こそいるが全員無傷





突然のことでうまく頭が回らない

混乱した頭でぐるぐる考えてたら悠と思わしき人にグッと抱きかかえられる






『え?』と声にしたときには

あたし達の居場所は別の場所に変わっていた













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