魔法の金の粉
朝7:45
「ぷはぁ~」と、両手を上にひろげて、モコのお目覚めで
す。
空に朝の挨拶をして、毎日恒例のウサギにもおはようの抱っ
こをする。
最近毎日毎日夜遅くまでのお勉強で、いつの間にか鉛筆を持ち
ながらコックリコックリ。
「こういう時こそ一生懸命きちんと書かなくちゃ!?」
きちんと書いてるつもりなのに朝起きてみれば、
...か~@#¥☆▼み~↑▽※∂さ~ま~∀‡♭ж㊧Ψが~⭐∞#
▽※♪...
ノートが大変なことになっている。
お勉強が辛いと思いながら、いつの間にか机に突っ伏して寝
てしまったらしい。
ふわぁ~* あれ?
辺り一面が朝靄におおわれた、森のなかにいる。
木々の間からは、朝日で後光が差している。
そこに背中に羽の生えた、クリオネのようなとて
も可愛らしい、ちっちゃな天使が見えた気がした。
目の前には、モコの大好きなチョコレートケーキが置いてあ
る。
天使に「ねぇねぇ、これ、食べてもいいの?」と少し恥ずか
しそうに聞くと、とても優しい顔して、うんうんとうなずい
てくれたように見えた。
モコは天使に「半分こずつ食べよう♪」
仲良く半分ずつたべました。
「ほら。チョコがついてるよ♥」と、モコが取ってあげよう
としました。
「あれ?大変~~!!鼻血だよ~」
身体がちっちゃな天使には、半分のケーキでもチョコレート
の量が多かったみたいです。
きれいにふいて、
「はい。これできれいになったよ♪」
モコはニコッと微笑みました。
「お勉強がそんなに辛いのですか?それなら私が魔法をかけ
てあげましょう♪」
天使が言いました。
天使は手のひらをひろげると、金のこなをモコに向かって、
「ふぅ~」っと吹きかけました。
からだが中からふわぁっと温かくなり、これならお勉強少し
やっていけそうな気がしてきました。
天使が辛さを少し取ってくれたお礼に、モコお手製の、バ
ターのしみこんだメープルシロップたっぷりのふわふわ
ホットケーキを食べさせてあげました。
天使は幸せそうに、ちっちゃなお口をモグモグさせて可愛く
食べてくれました。
.....う~ん、なんかホットケーキが食べたくなってきた♪
そうだ! 朝食はホットケーキとコーヒーにしよう。
うん。そうしよう♪
そうやってモコの1日は始まるのでした。。。