表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/20

15話  バイト、終わり!!

少し、シリアス入ります!

バイトを始めてからちょうど一ヶ月。

バイト生活もいよいよ最終日だ。


「こっち来てー!」

「はーい!」


バイトにもすっかり慣れ、お客さんとも仲良くなれたので、離れるのがさびしい今日この頃・・・。


あたしはいつもの様に働いていた。


そして、夜―――


「えー、急ですがお別れパーティを開こうと思います!」


カナが急に、ホントに急に言い出す。


「え?」

「だーかーら、お別れパーティを開くのよ!」


あたしが訳が分からないといった顔で聞き返すと、カナはもうっ!と言いながらもう一回繰り返す。


ちょ、今からですか?カナさん・・・。


「と、言っても、もう11時だし・・・」

「さ、今日は飲むぞー!」

「聞いてよ!つか、未成年だから!!」


必死に止めようとするあたしを無視し、カナはルーズと「かんぱーい!」なんて言っている。


人の話、聞けよ!あー、もう、明日、悲しくなっちゃうでしょうが!


レイも呆れていたものの、あきらめたのか「私モー!」と言い、二人の所へ入ってゆく。


「なっ、え、レイも!?ったく・・・。しょうがないなぁ」


あたしは苦笑しながら、


「あたしも入れてよ!」


と、みんなの所へ入っていった。


***


「・・・ん・・・?」


パチリ、と目が覚める。

いつの間にか寝ていたようで、カーテンの隙間から光がさしこみ、鳥のさえずりが聞こえる。

あたしは、身体を起き上がらせ、着替えた後、厨房へ足を運んだ。



「あ、起きた!おはよう」


厨房には、カナが居て、ニコッと笑ってあいさつをしてくれた。


・・・なんか・・・


怖い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


やけに優しい!なんか、変!


いつもは「早く着替えて!着替えたら仕込み手伝って!」なのに・・・。


こーわーいー!!!


「もう、やけに優しい、とか思ってんでしょ。失礼な」

「え!?エ、エスパー!?いや、読心術っすか!?ねぇさん!」

「ちがうって・・・。顔に出てるから。

ところで、昨日でバイトは終わりだけど?」


・・そ、そうだった・・・。


忘れてた!完璧、バイト服に着替えちゃったよ!?

ヤル気マンマンだったのにー!慣れで着替えちゃった・・・。


うん。慣れって怖いねー・・・。


「ったく・・・。バイト服に着替えちゃって・・・。しかも、ヤル気マンマンで。もう、終わりなのに。私服に着替えてきなさい。」


カナは悲しそうな顔をしながら言う。


「ほら、早く!」

「え、あ、うん」


あたしは言われるがままに着替えに行った。


***


「よし、これでオーケー」


あたしは制服に着替える。

一ヶ月ぶりの制服は、なんだかとても変な感じがした。


「・・・もう、バイトも終わり、か・・・」


正直、バイトをやめたくなかった。


カナにルーズ。二人はあたしを、本物の家族のように接してくれた。


それが、とても暖かくて・・・。


「やだな・・・。出て行きたくない・・・」


カナは、あたしが出て行くのを望んでいるのだろうか。

もし、ここにいてもいいか、といった時、カナやルーズに迷惑がかかってしまうのではないか。

しかし、レイとの約束も破れない。


さまざまな不安が、頭の中を行き来する。


「・・・あ~!!何甘えてんの、あたしは!!楓を殺すって、心に決めたんだろ!なのに・・・」


ぱんっ!


あたしは自分の頬をたたく。


頬がひりひりと痛む中、あたしは、より強く心に決めた。


カナに甘えては駄目だ。


自分で、自分を鍛えなければ・・・!!


・・・いろいろ矛盾してるかもです。

してたら軽くスルーの方向で・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ