14話 バイトせーかつもそろそろ終盤・・・。
バイトを始めて2週間。
そろそろバイトにも慣れ、頑張っている今日この頃・・・。
「おーい!ちょっと来てー!」
「あ、はーい!」
カナに呼ばれ、あたしは厨房に行く。
「あのさ、この料理、8番テーブルに運んでくれないかな」
料理を渡され、あたしは両手に持つ。
そして、そのまま8番テーブルに向かった。
の、だが―――
「沙良・・・?」
思わぬ再開。
「沙良・・・だよな?」
なっ、なんで、楓がここにー!?
すると、隣に居たアリーが、
「沙良様がいると?ありえませんよ、そんなの。」
といった。
「何でだ?」
「ここはバイトを取らないことで有名ですし、身内でも親戚でもない沙良様がここで働けるはずがありません。きっと、沙良様に似た、ここの店長様の身内でしょう。」
楓が疑問を口にし、それに淡々と答えるアリー。
それに対し、戸惑いながら、ばれては大変なことになるので、
「え、ええ。ここの店長が母の妹でして・・・。」
と、適当に嘘をつく。
「ふーん・・・」
楓は暫くあたしをジッと見ていたが、アリーの
「早く戻りませんと、抜け出したことがばれてしまいますよ。」
という言葉で料理を食べ始めた。
「では、ごゆっくり」
あたしは、逃げるように8番テーブルからはなれ、厨房へ入った。
***
厨房へ入った後、はぁー、と、ため息をつく。
「あ、危なかった・・・。」
まさか、こんなトコまできてるとは思いもしなかったな・・・。
というか、抜け出してきてたのかよ・・・!
内心、突っ込みを入れつつ、二人が出て行った後にまた仕事を再開させた。(それまではレイにさせてた。)
***
「おっつかれー!今日もよく働いてくれたね!」
カナがあたしの肩をたたく。
「いえ、それほどでも」
あたしがそう答えると、カナはあのさー、と話し始める。
「あの、イケメン客と知り合い??」
「イケメン客・・・?」
イケメン客って誰だろ?イケメン客・・・。
もしかして!!
「楓のことですか?」
「楓?楓って言うの?あいつ。」
カナは?マークを頭に浮かべる。
「あの8番テーブルに居た奴でしょう?」
「うん。そうそう。」
「まぁ、知り合うって言うか・・・。ていうか、何でですか?」
「ん?いや、知り合いなのかなっと思ってさ。」
ありがとッ、とカナはいい、部屋を出て行く。
「どうしたのかな?カナ・・・」
聞いてきたことに疑問を抱きつつ、そんなに気にもならなかったため、あたしは布団に潜った。
明日もがんばろ!!
更新を停滞してしまい、申し訳ございませんでした!
これからもこういうことがあるかも知れませんが、ご了承を・・・。