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問い。

作者: 赤城優也
掲載日:2026/04/30

この呼吸に意味なんてあるのかな?


見えてる景色に理由なんてあるのかな?


この会話、思考、全てにおいて理由なんてものがあるのなら


ねぇ、神様、答えてよ


僕たちがいまここに存在している理由は何?




どうして僕たちを生み出したの?


どうして僕たちは生きているの?


ねぇ?


何かを奪わなければ生きてなどいけないこの身体の僕たちが、


今ここで笑わなきゃいけない理由って何?


殺して、食べて、呼吸して、


この舌に感じる味覚なんてものは何のために存在するの?


傷つけて、笑って、受け入れて、


それを繰り返す意味が僕には分からない。


理由なんてないさと誰かが言う


生きていること自体が素晴らしいんだと誰かが言う


じゃあ、この耳に聞こえてくる悲鳴は何?

この胸の中で渦巻く苦しいという感情は何?


これも素晴らしいことだと言うのかい、これを感じられることを喜びと呼び、笑い飛ばして生きろとでも言うのかい、


それを生きることだとでも言うのかい?


じゃあ、あいにく僕には到底無理みたい

どうやら生きるのに僕は向いていないみたい


だからさぁ、


せめて理由だけでも教えてよ、僕を創った理由をさ、呼吸して手足を動かして、歩き続けなきゃいけない理由をさ


あなたを必要とする誰かのためだと言うのなら、その人は僕にとって、強制労働の支配者と何も変わらないんだよ


その思いは呪いと、何も変わらないんだよ


他の誰かに、僕も同じ呪いをかければ良いとでも言うのかい?


そんな人を探せば良いとあなたは言うのかい?


それを永久に繰り返せば良いとでもあなたは言うのかい?


あなたはそれを見て楽しいのかい?


そんな残酷な話はないじゃないか


ねぇ、神様、答えてよ


せめて理由を教えておくれよ


僕たちを創った理由をさ


もしそんなものがないのなら、


僕たちの存在は偶発的なもので、あの叫びにも、この苦しみにも、何も意味や理由なんてものがないのなら


僕が僕を、


この身体を壊したくなってもそれはそれで仕方のないことじゃないか


ねぇ、答えてよ、神様


僕がそちらの世界に行く前に


この身体を自ら壊してしまうその前に


そうじゃないとさぁ、身体よりも先にさぁ、


心が壊れそうで、もうどうしようないんだよ






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