表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/11

09 流れる時間


それから何年もの時が流れた。


エマは少女から娘になり、娘から女性になった。ヴィクトルは毎夜、彼女の店を訪れた。エマが恋をしたとき、話を聞いた。エマが失恋したとき、黙ってそばにいた。


有限な時間の中で、エマは輝いていた。彼女の一日一日はかけがえのない宝石のようだった。


ヴィクトルはそれを見ていた。永遠の中にいながら、彼は初めて時間というものを感じていた。エマの髪に白いものが混じり始めたとき。エマの手に皺が刻まれ始めたとき。


それは悲しいことのはずだった。しかしヴィクトルは、それを美しいと思った。限りあるものだけが持つ輝き。終わりがあるからこそ生まれる切実さ。彼はそれを、エマを通じて学んでいた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ