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01 永遠の退屈


その吸血鬼は、名をヴィクトルといった。


彼が最後に太陽を見たのは、もう八百年も前のことだ。正確には八百二十三年と四ヶ月。彼はその日数を一日も間違えることなく覚えている。永遠を生きる者にとって、記憶とは呪いに等しかった。忘れることができないということは、すべてが等しく色褪せていくということだった。


ヴィクトルは古い館に住んでいた。街の外れ、誰も近寄らない丘の上。蔦に覆われ、窓ガラスの半分は割れていた。彼はそれを直そうとは思わなかった。直したところで、また朽ちていく。すべてのものは朽ちていく。彼を除いて。


その夜も、ヴィクトルは書斎の椅子に座っていた。膝の上には開いたままの本。しかし彼はもう何十年も、その本の続きを読んでいなかった。読んでも読まなくても、同じことだった。


窓の外で、風が木々を揺らしていた。


その風に乗って、かすかな匂いが届いた。焼きたてのパンの匂いだった。


ヴィクトルは眉をひそめた。夜明けまでまだ四時間はある。街のパン屋が仕事を始めるには早すぎる。


丘の下、街の明かりがちらちらと瞬く中に一軒だけ、煙突から白い煙を上げている建物があった。


八百年の間に、彼は何万回と街を見下ろしてきた。しかしその夜、なぜか彼は立ち上がっていた。なぜか彼は、丘を下りていた。


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