12/70
処遇改善を要求してみた ━僕の望みはたまの休み━
僕は女神に転生させられ魔王を退治している。休みもなく、報酬もない・・・そのことを女神に訴えた。
「処遇改善をお願いします」
予想に反することなく女神は不機嫌になった。
「はあ?何が不満なわけ?」
うーん。この状況の何に僕は満足できるというのだろう・・・
「休みないですし、報酬も・・・」
女神は僕の話の腰を折ってきた。
「休みが欲しいですって?ちゃんとあげてるでしょ」
いつでしょう?ずっと魔王と戦っていますが・・・
「報酬がないですって?はあ!私のそばに居られる以上に何が報酬だって言うの?」
は?なに?何て言った?女神のそばにいることが報酬?ふざけんな!
「仰っている意味が分からないのですが?」
「あんたって理解力ないの?私みたいな美しい女神に仕えることができて幸せでしょ」
その言葉に僕は耳を疑った。
「はい?」
「何よ気に入らないって言うの」女神は涙声になって僕から視線を外した。
はあ・・始まったよ・・・
「僕は女神さまに仕えることに不満はありません。たまに休みを頂けたら」
妥協する僕をチラ見しながら女神は呟いた。
「考えてあげる」
ハイって言えや!!!!




