英雄?あ、間に合ってるんで帰ってもらっていいですか。
異世界に召喚された私は、様々な検査の末に厄介払いされた。
なぜなら、この世界では当たり前に使える魔術が使えなかったから。
厄介払いされた先でのんびり暮らしていたところに、厄介な人物が到来。
“異邦の英雄”と呼ばれるその人物は、私と同じように召喚された男性。いわば、私は彼に巻き込まれて召喚されたわけだ。
その人物が尋ねてきた理由は“万象の大樹”を救ってほしいからとのこと。
“万象の大樹”。
魔術の力の源であるその大樹に近頃、異常が生じているらしい。
魔術を使えない者なら、その大樹の記憶を読み取れるという仮説から、私に白羽の矢が立つ。
これは英雄?と呼ばれる異邦人と巻き込まれた?異邦人が手を取りあって“万象の大樹”を救う物語———のはずだった。
「俺の目的を知っているんだろう?」
「いや!知りません!!」
英雄に問い詰められた私は、今日もしらばっくれる。
この物語では、“万象の大樹”をめぐる人々の想いが交差する。
それに巻き込まれた主人公が、その濁流に振り回される話。
1 苦しい記憶
2024/09/03 17:56
2 英雄参上
2024/09/03 17:57
3 大樹の記憶
2024/09/03 17:57
4 英雄……英雄?
2024/09/03 20:15
5 本性
2024/09/03 21:07
6 この世界の原動力
2024/09/08 03:31
7 新たな風
2024/09/08 20:51
8 束縛
2024/09/15 16:57
(8) カルス視点
2024/09/15 17:55
(改)
9 冤罪
2024/09/15 20:34
10 奪われた大樹のエネルギー
2024/09/15 21:55
11 腐敗の始まり
2024/09/22 22:04
12 大樹の天災を解決せよ(強制)
2024/09/22 22:23