琉国志巻一：夢起山北_051
初めまして、よろしくお願いします！私は台湾人です、この長編小説は、私の沖縄への愛から生まれ、おそらく私の後半生、そして一生で最も重要で重要な作品です。
見かけ上、これは「時空を越える」小説と「歴史」小説のように見えます、その肌理は骨の髄まで染みる「恋愛」小説であり、その中には人生の選択をたくみに盛り込んだ「成長」小説でもあります。それはさらにXXX小説であるかもしれませんが、これはこの作品の最も重要な鍵となる設定であるため、ここで明かすことはできません。
つまり、あなたが沖縄の文化や風景に興味を持っているか、歴史的に謎めいた「三山王国」時代に興味を持っているか、琉球バージョンの「三国志」のような合従連衡や百里の戦闘を体験したいか、または数世紀にわたる情熱的な愛を感じたいか、主人公が困難な試練を乗り越えながら得た洞察を自分の人生に応用したいか、どのような興味があるにせよ、この作品から満足感を得ることができます。要するに、エンターテイメント性と実用性の両方が兼ね備えられています！
この本に対する私の期待（厳密には「夢」かもしれません）についてお話ししましょう：日本語に翻訳し、日本の文学ウェブサイトで公開し、そして沖縄の現地（日本全体でも）で実物の本を出版することです。それに向けて、私は関連する記事や書籍を多く読み、できるだけリアルな体験を提供し、全く異なる新しい読書体験を創り出すために多くの時間と労力を費やしました。
現在、全書の3巻の概要と主要なキャラクター設定が完成しており、また、第1巻の部分がすでに45万語完成しています。何も予想されない限り、全書は100万語を超えるでしょう。。この数値は驚くべきもののように見えるかもしれませんが、創作を生業とする多くのウェブ作家にとっては、毎日5000語以上を更新し、年間200万語以上、小説1つで500万語を書くことは一般的です。私はそのような野心を持っていませんし（体力や時間もありません）、しかし、もし反響が大きければ、続ける可能性も排除しません。なぜなら、私は3巻以降のプロットも初期段階で計画しています！
現在、適切な翻訳がない（また、予算が不足している）ため、日本語版はChatGPTの支援を受けて翻訳されています。したがって、抜け漏れや誤りがあるかもしれません。皆様のご指導をお願い申し上げます。また、この機会を通じて、《琉国志三部曲》を翻訳し出版したいと願う個人や団体を探すことを願っています。もし翻訳を手伝ってくださり、実際に書籍を出版する出版社を見つけてくださる方がいれば、出版社と契約を結ぶ際に、正式な契約を締結するためにご一緒することをお約束します（版権料を共同で享受します）。
下は、読みやすさのために、各章が日本語と中国語のバージョンを同時に表示します。誠にあなたに、この（おそらく非常に長い）旅に参加していただくことを誠にお勧めいたします。私を信じて、あなたは失望しないでしょう。
CH 051
スパイ団二十名成員のうち、奧集落に留守番しているのは四人で、他の者たちは四人一組で出任務中です。現在、四組はそれぞれ奧間、名護、今帰仁、浦添で任務に就いており、今日は名護と浦添からそれぞれ一名が帰還しました。
まだ報告を始めていないのに、小強は疑問を提起しました。「名護と今帰仁は最も近い勢力であり、浦添は三国の中で最も強盛な中山国の首都である。そこを探るのは当然必要だ。しかし、奧間は自分の義兄が掌管しているところで、肖氏一族の出自もよく知っている。明らかに『味方』なのに、なぜ人員を『無駄に』派遣する必要があるのか？」
スパイ団長が答えました：「主君はご存知ないかもしれませんが、先代の主君と諸位の大老たちは実は謝慕志按司に対して完全に安心しているわけではありません。歴代の主君と歴代の奥間按司が義兄弟や姻戚関係を結んでいたとしても、その間には争いが全くなかったわけではありません。ただ、大局を考慮して和解してきたのです。先代の主君は、やはり警戒を怠らないようにしなければならないと考えています。」
小強はうなずいて理解を示したが、心の中は非常に複雑な気持ちでいっぱいだった。祖父は優しそうで温かい印象を与えており、何人かの部下たちは奥間城で謝慕志たちと親しく交流していた。まさか裏ではこんな風に相手を見ているとは思わなかった。自分はまだ謝慕志とはあまり親しくないが、もし彼も同じように考えていると知ったら、自分はとてもつらい気持ちになるだろう。
しかし、この強者が王となる混乱の時代においては、拳こそが全てであり、力を守り、発展させなければ生き残ることはできない。だからこそ、祖父たちの考えも理解できないわけではないが、やはり少し無念であり、哀しみを感じずにはいられなかった。
でも、小強はすぐに別の問題に気づいた。先ほど団長が答えたときに「姻親」という言葉を使っていた。しかし、小強が知る限り、歴代の肖氏の子孫はすべて謝氏の女性と結婚していたのではなかっただろうか？そう考えてみると、小強は自分がこれまで肖日の母親が誰かを尋ねたことがないことに気づいた。彼女も謝姓なのだろうか？
今回は、奥間と頻繁に交流し、現地と多くのやり取りをしている長守が説明を担当した。ショウは話を聞いて、以前自分が誤解していたことに気づいた。
まず、謝家は必ず娘が生まれるとは限りません。ある世代に男子しかいない場合、どうやって肖家と婚姻を結ぶのでしょうか？その答えは、貴族の娘を養女として迎えることです。しかし、「婚姻のための婚姻」として、適当に選んだ娘を謝家に送ることはないのでしょうか？これには、より複雑な「祝女人選」の問題が関わってきます。
一般的に、祝女は按司の女性親族が務めます。妻や姉妹などです。しかし、按司が未婚で姉妹もいない場合、祝女の職位は空席となるのでしょうか？妹神信仰が強い琉球では、それは絶対に許されません。
したがって、実際には、祝女の誕生は偶然ではなく、「訓練」を経て行われます。これは容易に理解できます。祝女は祭祀、祈祷、集落の事務などの責任を負うため、これらのことを学ばなければなりません。そのため、早くも12歳から、資格を持つ女性が統一訓練を受け、祝女になる準備を始めます。
何が資格を満たすか？奥間城を例にとると、謝氏が歴代の按司を務めてきたので、第一候補は当然謝氏の女性です。次に按司が貴族の娘を養女や義妹として認める場合です。したがって、按司が未婚で姉妹がいない場合、祝女は非謝氏の女性が務める可能性があります。その場合、彼女は肖氏の子孫と結婚することになります。
結婚後、元々の祝女の職を誰が担当すべきか？これはまた別の複雑な問題です。
この問題は重要ですか？確かに重要です。しかし、小強はその重要性を数ヶ月後にしか理解できませんでした。ただし、この機会を通じて、彼は貴重な教訓を学びました：今いる世界は元の21世紀とは全く異なるものであり、固有の思考パターンをただ適用するだけでは、同様の問題がさらに多く発生するということです。
疑惑を初歩的に解決した後、名護と浦添の諜報員から最新情報の報告を聞き始めた。
名護に潜伏しているとはいえ、そこは南北を結ぶ要所であり、恩納自治区から北山国の領土に入る最初の大都市です。そのため、情報の流通量が非常に多く、信憑性の判断が難しい噂が飛び交っています。多方面からの検証を経た結果、注意が必要な二つの情報が浮上しました。
最初、北山王は確かに奥間城の勢力拡大に疑念を抱いていましたが、正当な理由もなく公然と出兵して攻めることは不可能な状況であり、それゆえに表立ってではなく裏で何らかの陰謀を進める方針に変えるようです。また、未知の城郭の支援が関与しているようです。この情報は謝慕志が自身の情報源から得たものと一致しており、そのため、肖日に対して辺野喜の支援が必要であると説得したということです。
次に、八卦記事ですが、肖日に関わる内容であり、前の記事と関連があるため、事実を報告し、上層部に決定を委ねることになりました。そして、主役はちょうどここにいます。
その諜報員は言葉を濁し、なかなか伝え終えませんでしたが、最終的に以下の情報を伝えました：北山王の妹である名護祝女・涼乃と、兄である今歸仁按司・怕尼芝が対立しているとのことです。その理由は、怕尼芝が涼乃を17歳になる彼女の誕生日に婚姻する予定だが、彼女が従うつもりはなく、非肖日には結婚しないと主張し、名護城に隠れて帰らないことにしたためです。名護按司の檜水は兄と妹の間で板挟みになり、今後この問題には口を出さないと宣言しました。
小強は混乱した感じがした。いつまた自分が関わってしまったのだろう？彼は長守を見ると、「私とあの名護祝女の間に何か関係があるのか？」という意味を込めて訊ねた。
長守は最初首を横に振った後、突然何かを思い出したかのように頷き、周りを見回した。その意味は後で個別に話すということだった。小強はただ疑問を我慢するしかなかった。
中山国の首都に潜む浦添の諜報員は、評価が難しい情報を報告してきた。それは中山王の娘である桜慕塵が数週間前、父王の命により恩納自治区を経由して北山に入り、秘密の任務を帯びていたというものだ。彼女は本来、護衛によって秘密裏に保護されていたが、何らかの理由でその護衛を振り切り、名護で消息を絶ったという。中山王は愛する娘を失い、激怒し、すでに指名手配令を出し、彼女の行方に重い懸賞金を掛けている。
奇妙なことに、桜慕塵は容姿端麗であり、気品に溢れていると言われ、しかも一人で行動しているという。どこにいても注目の的となるべき存在でありながら、今なお20日近くも音信不通であるとのことだ。
このニュースの重要性はまだ判断しづらいが、小強は少なくとも1つのことを知っていた：桜慕塵は木桜が言うような地味な容姿ではなく、美少女であるということだ。そして彼はさらに確信している。木桜と桜慕塵には何らかの確執があったに違いない。なぜなら、木桜が彼女をこうして「中傷」する理由には、木桜が隠そうとしている身元とも関連があるからだ。
他の者たちが去った後、長守は肖日に疑問を解いてもらうことを始めた。
肖日が最初に首を振り、その後で頷いたのは、肖日と名護祝女涼乃との関係が実際にはあるかないか、ということだった。確かに二人は顔を合わせたことがあるが、それは一生に一度だけだ。肖日はかつて義兄と共に今帰仁城を訪れた際、偶然山道で山から落ちかけた涼乃を助けたことがあった。これは些細な出来事であったが、北山王怕尼芝は涼乃がその後肖日以外の誰とも結婚しないと言い出すとは予想していなかった。
甚多のタイムスリップ小説の主人公は数多の浮名を流し、華やかな生活を送るが、小強はそんな生活を望んでいない。彼は偽善者になるつもりはないが、かつての小舞と吳小雯だけでも頭が痛くなった。この時空に来てまだ二週間しか経っていないのに、三件、それとも四件？ 借金の回収を待たれているとは思わなかった。
〈作者のつぶやき〉
もうたくさんの情報を消化しなければならないんですね？
大丈夫ですよ、名護祝女の「涼乃」だけ覚えておけば十分です。彼女は第1巻の重要な女性キャラクターでもあります。
CH 051（中国語版）
諜報團二十名成員中，留守在奧集落的有四人，其他人以四人一組的方式出任務。目前四組分別在奧間、名護、今歸仁、浦添出任務，今天回來的是名護和浦添這兩組的各一名人員。
還未開始報告，小強就先提出疑惑：名護、今歸仁是距離自身最接近的勢力，浦添是目前三國中最強盛的中山國國都，前往探查當然是必要的。然而，奧間是由自己的義兄掌管，他很清楚肖氏一族的來歷，明明已經是「自己人」了，為何還需要「浪費」人力派駐？
回答的是諜報團長：「主子有所不知，老主子和諸位大老其實對謝慕志按司並不是真的完全放心。即使歷代主子和歷代奧間按司都結為義兄弟、甚至姻親，但期間也不是沒發生過紛爭，只是都在大局考量下重修舊好。老主子認為還是要留個心眼，不能全無防備。」
小強點點頭表示了解，只是內心的感受卻非常複雜。爺爺看起來慈祥和藹，幾位屬下在奧間城和謝慕志等人也是互動熱絡，想不到私底下卻是這麼看待對方。雖然自己和謝慕志還算不上熟，但如果他也是這麼想，自己可能會很難受。
不過在這個強者為王的混亂時代，拳頭就是一切，也唯有保全、發展實力才能生存，所以他也不是不能理解爺爺等人的想法，只是有些無奈與感傷。
不過小強隨即又想到另一個問題：剛才團長回答時曾提到「甚至姻親」這句話，但是就自己所知，歷任肖氏子孫不都是娶謝氏女子嗎？再這麼一想，才發現自己似乎從未問過肖日的母親是誰，難道也姓謝？
這次負責解釋的是較常往來奧間，與當地有較多互動的長守。小強聽完之後才明白，原來是自己之前想岔了。
首先，謝家就一定能生出女兒嗎？如果某一代只有男嗣，又要如何與肖氏聯姻？答案是收養貴族之女為義女。然而，難道不會「為聯姻而聯姻」，隨便找一個歪瓜劣棗來濫竽充數、應付謝氏？這就牽涉到更複雜的「祝女人選」問題了。
一般而言，祝女是由按司的女性親屬擔任，包括妻子與姊妹。但若是按司未婚、也沒有姊妹，那祝女職位豈不是空缺了？這在妹神信仰堅定的琉球，是絕對不允許發生的。
所以實際上，祝女的產生並非憑空冒出來，而是必須經過「培訓」的。這其實很容易理解：祝女得負擔祭祀、祈福、集落事務等責任，而這些都必須經過學習。因此早在十二歲開始，符合資格的女性就會統一接受訓練，為成為祝女做準備。
何謂符合資格？就以奧間城為例，謝氏為歷任按司，所以第一順位人選當然是謝氏女子，其次則是按司認貴族之女為義女或義妹。因此在按司未婚、亦沒有姊妹的情況下，祝女是有可能由非謝氏女子擔任的。在這個情況下，就由她嫁與肖氏子孫聯姻。
至於成婚後，原本的祝女一職該由誰擔任？這又是另一個複雜的問題了。
這個問題很重要嗎？確實很重要，只是小強要到幾個月後才知道重要性何在。不過藉由這次機會，他也學到了寶貴的一課：目前所處的世界和原本的21世紀是截然不同的，不能只是套用固有的思考模式，否則類似的問題還會更多。
花了番功夫初步解決疑惑之後，就開始聽取名護和浦添的的諜報人員彙報最新資訊。
雖然是潛伏於名護，但該地是南來北往的要道，更是由恩納自治區進入北山國領土後的第一座大城，因此資訊流通量很大，各種可信度難以判斷的小道消息滿天飛。經過多方比對驗證後，有兩則需要留意的消息。
首先，北山王確實已經對奧間城的勢力發展有所疑慮，但是在沒有正當理由、不可能公然出兵討伐的情況下，似乎改從檯面下進行某些陰謀，而且牽涉到某座不明城寨的協助。這則消息和謝慕志透過自己的情報來源所獲得的一致，因此勸說肖日以邊野喜勢力助陣的確有其必要性。
其次是一則八卦消息，但由於牽涉到肖日，而且和上一則消息有關連，所以決定如實上報交由高層定奪，而主角正好人就在這裡。
但見那名諜報人員欲言又止、吞吞吐吐，好不容易才把消息傳達完：北山王之妹、名護祝女涼乃，和大哥今歸仁按司怕尼芝鬧翻了。原因是怕尼芝打算為即將年滿十七的涼乃指婚，但是她誓死不從，並表示非肖日不嫁，索性就躲在名護城不回去了。名護按司檜水夾在哥哥和妹妹之間左右為難，只好放話從此不管這件事。
小強只覺一陣茫然，什麼時候又牽扯到我了？他轉頭看向長守，意思就是「我和那個什麼名護祝女有過瓜葛嗎？」
長守先是搖搖頭，然後又想到什麼似的突然點點頭，接著又看看左右，意思是等會兒私下說，小強也只好先忍住疑惑了。
潛伏於中山國國都的浦添諜報人員，報告的是一則很難評估重要性的消息：中山王察度之女櫻慕塵，幾週前奉父王之命經恩納自治區進入北山，身負祕密任務。原本由護衛暗中保護的她，不知為何、不知如何擺脫護衛，自此在名護失去蹤跡。失去掌上明珠的中山王心急大怒，已經發布通緝令，並重金懸賞女兒的蹤跡。
說也奇怪，據說櫻慕塵長相出眾、氣質不凡，又是獨自一人，不論在哪兒勢必都會成為眾所矚目的焦點，竟然至今將近二十天了仍毫無消息。
雖然還難以判斷這個消息的重要性，但小強至少知道了一件事：櫻慕塵並非木櫻所說的其貌不揚，而是一位美少女。而且他也更加確定，木櫻和櫻慕塵一定有過節，才會如此「詆毀」她，甚至這和木櫻一直以來試圖隱瞞的身份也有關聯。
其他人都下去之後，長守開始為肖日解惑。
他方才之所以先搖頭、後點頭，是因為肖日和名護祝女涼乃確實可以說沒關係，但也可以說有關係。有關係，是因為兩人的確見過面。沒關係，是因為兩人這輩子就只見過那一次面。
肖日某次陪同義兄前往今歸仁城探訪其弟、奧間質子謝慕勇，偶然在山徑上搭救跌落山崖的涼乃。這本是件小事，北山王怕尼芝道過謝以後就沒人放在心上了，怎知涼乃竟然就非肖日不嫁了。
雖然很多穿越小說的男主角會經歷無數風流債、享盡豔福，但小強其實並不想過那樣的生活。倒不是他假道學裝正經，而是當年光是小舞和吳小雯就已經讓他焦頭爛額了，沒想到才剛來到這個時空兩星期，竟然就有三起﹍還是四起？在等著他還債。
