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もう何を叫んでいるのか分からなくなっても

作者: 朝焼 悠

いつだって 今だって

自信ってやつが持てなくて

周りの目を気にしながら隠れる様にしてきた

気にかけてくれる優しい人がいたって

こんな僕にいつかは呆れて 見捨てられるって

恐がって 誰も信じられないで

そうやって捨てられる事を恐がってばかりいるから

当然人を愛せなくて 愛されなくて


自分でもよく分かるよ

こんないつも自信無さげで

卑屈な目をして俯いて

近寄る全ての人間を敵と警戒しているような奴とは

少しだって関わり合いたくなんかないもんな


どうしよう

考えれば考える程

もうここから抜け出せるとは思えない

漫画みたいに

ある日 手を取ってここから連れ出してくれるヒーローとの出会いなんて

もっとあるとも考えられない


ずっと思っていた

一人は怖い 独りは恐いって

でも それと同時に

こんな自分でもいつか

諦めないで少しずつでも 前に進んでいれば

いつかきっと 変われる日が 報われる日が

人生は美しいと思える日がって ずっとあがいていた


でも そのいつかは

どうやっても来ないらしいと

抱えてきた予感が確信めいてきた頃

僕の頭は遂におかしくなったけど


誰かって 恐いって 助けてって

いくら叫んで喚いた所で

僕にはステータスは何もないし 地位も無ければ 才能や生まれ持った美しさも無いし

若さや将来性だってもう

こんな何も無いだらけのやつに

その上 誰にも心すら開けないやつに

誰が手を貸そうなんて思うんだろう


そんなの自業自得だって

自分で選んで進んできた結果だろって

分かってる 分かってるけど

でもこうするしかなかったんだ

こうやって自分を矯正してでしか

乗り越えられない日々があって

僕はそれでも死ねずに生きる事を望んだのに


変わりたい 変われない もう諦める 諦めた

どうして?なんで?

恐い 恐い 恐い

自分でも もう何をどうしていいのか 何を叫んでいるのかさえ分からなくなって


そんなの中で 僕が死にもの狂いで続けてきたとすがれる唯一のものが

結局こうして僕に生きる事を望ませる 

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