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夜明けそれはまるで、スポットライトが徐々に主役を照らしていくみたいだ
夜明けそれはまるで、スポットライトが徐々に主役を照らしていくみたいだ
大きい建物、繋がって動いている機械。そんな町に私は生活している。
私はカラスだ。人が落とした物を食べて生活している。
夜が明けようとしている。
「人の流れが多くなってきたな」
私は言った。
「さて私も、飛ぶとするか」
私は、二回声を出して、羽を動かし、飛んだ。
下にいる人々は私の存在を知る者はいるのだろうか。私は疑問に思った。
少し太陽が出ていた。今日の生活の始まりであると、示しているみたいだった。
羽が一つ風に舞いながら下に落ちていった。