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第4戦《魔封じの結界を打ち破れ!》

…黄緑色の骸骨が左手で、地面に刺さった刀を引き抜いた時…

シャリムの近づいていた、シャルムは、その方向に、右手を向けて

「ルァイトボオッ!」

右の手の平の前から光弾の魔法を発射しようとすると…

「あれっ?」

なぜか?手の平の前で、エネルギーが集まらなかったので…どういう事だ…と、不思議に思っているところで…

その近くにいたシャリムが…

「まわりを見て下さい」

…と、そう言ったので……それを聞いたシャルムが、言われた通り、周りを見て見ると…

「えっ?」

なんと!周りの壁の色が…銅の色からメタルグリーンの色に…変わっていた…

それを見たシャルムが、鎧剣士の鎧が砕け散った時の爆発的な光を思い出して

「まさか!あの時の光で?」

この辺りが魔法禁止区域にされてしまった事に、気づいたところで…その近くにいたシャリムは

「そうです。今、この場所で、魔法を使う事は、出来ません…。

おそらく…メタルグリーンさんの鎧をこわした時に、このトラップが作動する仕組みになっていたのでしょう…」

そう言ってから…右手から左手の方に、剣を持ち変えて…

「やられましたね。まさか、こんな伏線ふくせんが、あったなんて」

笑顔を、シャルムの方に向けると…笑顔を向けられたシャルムは

「そんな笑顔を向けている場合じゃないでしょ。」

…と、少し困ったような顔で、苦笑しながらも

黄緑色の骸骨剣士の元へ向かう…シャリムを見送るのだった…

そして、シャルムが

9メートル近く離れていたポチとシュナウゼンがいるところに行っているあいだに…

シャリムは、黄緑色の骸骨剣士の2メートルくらい手前から跳び上がって

ジャンプしながら骸骨剣士の頭部に向かって、

頭上にかかげた左手の羽剣を振りおろすが

それは骸骨剣士が頭の上で…横に構えた刀に防がれたあと、

骸骨剣士がシャリムの剣を防いだ左手の刀をちからいっぱい振りはらった事で…

シャリムは左手で握った羽剣ごと、うしろの方にはじき飛ばされるが

そのまま吹き飛ばされて…2メートルくらい後方までいった時…

シャリムは、身体をネコのように丸めて、フワリと…吹き飛ばされるいきおいを殺してから…地面に着地して…

そのあと、顔を、左肩の方に向けて…自分の後ろにいるシャルムに

「シャルム!魔法禁止区域の解除を!お願い出来ますか?」

頼みこむと…シャルムは、シャリムに

「でも魔法禁止区域の中じゃ魔法は使えないよ!」

そう言ってきたので…シャリムがその事に対して

「そうですね。

確かに…魔法は使えません。ここでは…」

そう言葉を返すと…それを聞いたシャルムが

「…ここでは?…そうか!そういう事か!?」

シャリムの話で、何かに気づいたのだろうか…後ろにいる、シュナウゼンとポチに

「さあ、二人ともいくよ。」

…そう言って…それに対して

「え!?」

…と答える、シュナウゼンとポチと一緒に、これまで通ってきた道を逆走するのだった…

シャリムは自分達から遠ざかっていく3人の足音に気づくと…

「なら、わたしもやるべき事を、やりますか!」

…と左手で握った双翼の剣で、黄緑色の骸骨剣士に向かって行くのだった…

そして、これまで来た道を戻っていたシャルム達の周囲が、メタルグリーン色の鉱石から…

岩や土で出来たところに変わった時

シャルムは、そこで足を止めて…先ほど走ってきた鉱洞の場所へ振り向き

そこで、同じように足を止めて、振り向いたポチとシュナウゼンの前で、

手の平を広げた両手を突き出すと…

なんと広げた両手のまわりから…白い光が出ていたので…

それを不思議に思ったポチが、右手に持った光の球の光を、シャルムの方に向けながら

「確か…魔法禁止区域の中では魔法が使えないんじゃなかったか?」

犬のような耳だから…子供達と距離をとりながらも、聞こえていたのか…

その事をたずねると…シャルムは、両手を前に突き出しながら

「確かに魔法禁止区域の中じゃ魔法をかき消す結界のちからが働いて魔法が使えない…

でも結界の外からなら、それは、関係ないでしょ」

そう言って

「そうか…」

犬のような口でつぶやくポチを納得させたものの…

シャルム

(だけど…魔法をかき消す結界を打ちやぶるには、僕の力だけじゃ足りない…。)

…その事に気づいて…

後ろにいるシュナウゼンとポチに向かって…

「ポチ!シュナウゼンさん!僕の背中に手を当てて!力を送って下さい!!」

…叫び声をあげると

「わかった。」

「うぉふ。」

シャルムの背中に、シュナウゼン右手が…

そのシュナウゼンの背中に、光の球とリュックを足元に置いたポチが両手を当てて、力を送り込むが…だが…それでも

(駄目だ。それでも魔力が足りない…)

もう駄目だ…と、シャルムが思った時

フッ…と何者かの大きな手がポチの背中にそえられる…

(…この感触…人のものじゃない…まさか?これは…)

ポチ

「ベンチュウさん!!」

「チュッ…本当のヒーローは、遅れて来るものだチュウ。」

ベンチュウの前足を通じて…ベンチュウの力を借りたポチの力が、ポチの両手から…シュナウゼンの背中に送られ…さらに

その力を受けたシュナウゼンの突き出した右手から…さらにシュナウゼンの力を加えた魔力が、シャルムの背中に送られていき

(ものすごい魔力だ…)

「いける!これならきっと!」

シャルムの魔力が、ガラスが割れたような音と共に、魔法を封じていた結界を打ち破り…シャルムの前方に見えるメタルグリーン色の壁が…

まるでシャルムの両手の周りにある光が乗り移ったかのように白く発光し…

シャルム

「いっけえええー!」

壁中を照らすように広がる白い光が、シャリムとライトボーンが戦っている場所まで広がっていく…

そしてライトボーンが上段から振り下ろす剣の刃を

…頭の上で横に構えた双翼の剣の刃で防いだシャリムが

「やりましたね。シャルム。」

微笑みを浮かべた時…

もはや魔法禁止区域全体まで広がっていた壁の光が消えて…周囲の壁が、元の銅のような金属の色に戻るのだった…

《つづく…》



―――――――――――

―――――――――――

視界の対照について

これが表現が難しいところで…

例えば、誰だれが左上から右下に剣を振り下ろしたとすれば…

対人して向かい合う人からは、その人の視点を考えて、右上から左下に振り下ろす描写となる訳です

だから例えば…

「おい、何で剣を右下に振り落としたのに…

次の瞬間、左下に振り落としたと表現が変わっているんだ。」

…と、思うかも知れませんが

剣を振る人と、その人と向かい合って剣を受け止める人では、視点が違いますので、そういう表現になります

すいませんが、筆者の表現不足として、対人戦闘の説明は、これで許して下さい。



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