表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/59

第4戦《闇からの声》

そこには暗闇があった…

そこで、シャルムが…

(真っ暗だ…)

暗闇を意識すると…

やがて…そこに、一筋ひとすじの光が現れ…

それと同時に…シャルムの意識に…

(目覚めよ。)

…と、誰かが語りかける

…その、意識に直接響く…誰かの声にシャルムは…

(そうだ…この感じ…前に感じた事がある…)

鎧剣士が、かけた幻から…覚めた時の事を思い出して…

「君は、一体?」

…何者なんだ?と、話しかけるが…

だが…その、どこかなつかしい気持ちにさせる、その意識は…

「目覚めよ。」

…そう言って、光輝くばかりで…

その光を見ているうちに…シャルムは、意識が現実に…ひき戻されるのを感じていた…

そして…シャルムが…

「待て!君は!?」

そう叫んでいるところで、その光が…暗闇の世界ごと、グニャリ…と曲がり…

…シャルムが、現実世界で、目を覚ますと…

その青い目に…シャリムと鎧剣士が戦っている光景が映っていた…

シャルムが気を失っているあいだに…鎧剣士の刀と、何度か剣を合わせていた…シャリムは、

自分の右側の壁に倒れていた、シャルムが立ち上がってくるのを見て…

シャリム

「良くがんばってくれましたね…」

シャルムに、お礼を言ってから…鎧剣士の方に、顔を戻すと…

「あとは、わたしに任せてください!」

正面から、垂直すいちょくに、振り下ろされる鎧剣士の刀を…

残像が残るような…素早いバックステップで、ヒラリとかわして…

そのあと、すぐに…

腰の左側のさやに、刀をおさめるように…

右手の剣を、腰の左側に、もっていって

そこから…右ななめ上に、刀を、スパッ!と切り上げると…

…そこから真空刃が、発生して…

シャリムと、向かい合った鎧剣士を吹き飛ばし

真空刃を受けた鎧剣士の鎧の、腹から胸の方にかけて…ビリッと、電気の光が走る…

それを…洞窟の壁の近くで、シャルムが

「あれは…真空電撃刃!!」

…と、そう言って、見ている前で…

シャリムは、真空刃のせいで、うしろの方に、吹き飛ばされてから…仰向あおむけに倒れた、鎧剣士に向かって

「真空刃を、使えるのは…あなただけでは、ないんですよ…」

そう言ったあと…シャルムの方に、双翼の剣を向けて…

「シャルム!わたしの剣に、ファイヤーボールを放って下さい!」

……そう叫んだので

それを聞いたシャルムは、右手の手の平の前から…

双翼の剣のやいばに向けて

「ファイヤァボォル!」

…10センチくらいの火の球を放つと

シャリムは、その火の球を双翼の剣の刃で受け止めて、

右手に持った、その剣の刃を火球の魔法の炎で燃え上がらせる…

そして、そのあと、起き上がった鎧剣士の方に、身体を向けると…

右手に持った炎を宿した剣を、逆手持さかてもちにして…

さらに、剣を持った右手に、左手をそえた事で…

両手で逆手持ちをした剣の刃を、地面に突き刺して

「地をう、火炎の波動によって…我が敵よ!燃え上がれ!」

…と、シャリムが叫ぶと

突き刺した剣の刃から吹き出した炎が、地面を伝って…立ち上がった鎧剣士の方へと、ほどばしる!

シャリム

「火炎烈風波!」

すると…地面を伝って、鎧剣士に向かった、剣の炎は、鎧剣士の足元から、ボッと…

鎧剣士の周りを包み込むように燃え上がり

その鎧剣士のまわりから、燃え上がった炎が、あまりにも高温であるために

鎧剣士の鎧の色が、メタルグリーンから…オレンジ色の鉄の光へと変わって…

横から、それを見たシャルムが…

「今だ!シャリム!!」

…と、シャリムの方を見ると…

「あれ?」

…そこには、シャリムの姿は無く…

それを離れた場所から見ていた、シュナウゼンの

「違う!あそこだ!」

…と、右の人差し指の指先が差ししめすように…

一瞬の間に、鎧剣士の頭上に跳び上がったシャリムが、両手で振り上げた剣の刃を、

鎧剣士のかぶとから…またの下の方に…ブオン!と、一気に振り下ろした事で…

鎧剣士の頭から、股の下にかけて、一直線の光の軌跡きせきを残して

地面に着地したシャリムが、そのあと…クルンと、鎧剣士に背中を向けてから

その間に、両手から右手に持ち変えた剣を、ブン!と一回、振ると…

鎧剣士の鎧の、正中線にえがかれた剣の光から、ピシピシッ…と亀裂きれつが走り

その亀裂から…

…おそらく…オレンジ色の鎧の内側から、出ているであろう…白い光がれる…

そして…白い光の亀裂が、やがて…炎に包まれた、鎧剣士の鎧全体に広がった時…

その鎧は、目もくらむような…まばゆい光と共に…バキィーン!と、

たくさんの鎧の欠片かけらとなって、飛び散った。

そして…まるで、爆発したように…鎧が飛び散った、その場所から…少し離れた場所にいた…シャリムのところに

シャルム

「やったのか?」

銀の髪の少年が近づいて…そう話すと、シャリムが

「いえ…これからが本番です。」

…と、話す通り…

鎧剣士の右手に持った刀と一緒に、鎧が飛び散った時の光のせいで…魔法の炎が消えた、その場所に…

黄緑色の骸骨がいこつが立っていた…

それを見たシャルムが

「あ…あれは!まさか…ライトボーン!?」

…そう叫ぶ中…

ライトボーンと呼ばれた、全身が黄緑色の骸骨は

破片はへんとなった鎧と、一緒に飛び散った刀のところまで行ってから…

刃の一部が、地面に突き刺さった…その刀を、左手で引きき…

そのあと、シャリムがいる方へ身体を向ける…

その先でシャリムは、骸骨姿の剣士に、こう告げるのだった…

「じゃあ、始めましょうか…第2ステージを…」

《つづく…》



―――――――――――

―――――――――――

――《真空電撃刃》――

身体全体に広がっている静電気を、剣の刃に集中させて…

剣に集めた電気を、

かまいたちとなった真空の刃と一緒に放つわざの事…

主に、東洋の剣士が使う技らしいが…なぜ?シャリムが、これを使えるのかは…今のところ謎である…。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ