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第12話《前説。長っ!》

ポチが、石で出来た部屋の中に入り…右手に持った光の球で、辺りを照らすと

ポチ

「こ…これは…」

そこにあるのは驚きだった…

周りの幅が25メートル四方はある部屋の広さと…5メートルもある部屋の高さ

そして、横幅15センチ…高さ2メートルあまりの…白い円柱が4本あり

その4本の円柱が…15メートル四方の正方形を形作かたちづくるように配置されている…

そして…その柱によって形作られた15メートル四方の空間の中心に…

2メートルはあろうか…人の形をした石像が立っていた…

かつて人は、その石像の事を…ストーンゴーレムと呼んだ

ポチ

「…これって、やっぱり…。」

シャリムの隣で、ポチが言おうとした次のセリフを

シャルム

「どうやらゴーレムもどきのようだね…」

ポチの前に立つシャルムが言うのだが…

てっきりポチは…シャルムが、ゴーレムと言うと思っていたので

ポチ

「ゴーレムもどき?」

…と前にいるシャルムに聞くと…

シャルムは、ポチの方を振り向かずに

「研究者達が、ゴーレムを真似て作ったといわれる…ゴーレムの試験体だよ。

どうやらあの4本の柱に、囲まれている場所に入ると…あれが作動する仕組みになっているようだね。」

…と、ポチに説明して…

その説明を聞いたポチは、ゴーレムの試験体の後ろの方にある、扉の形をした青色の石を見て

ポチ

「じゃあ、あのゴーレムもどきという奴を倒さないと…あの出口らしきところは…」

シャルム

「開かないようになってるだろうね…。

あの色違いの石のところは、実は、ただの空間なんだけど…

でも、あのゴーレムもどきを倒さない限り、通れないようになっているんだ」

ポチ

「つまり…ただの空間が、魔法の力で、あの青い石の扉になってるという訳か…。」

シャルム

「ゴーレムもどきの足元にある円の中いっぱいに…血のような紅い色をした五芒星が描かれてるよね…。

あの五芒星のところで書かれている紅い記号は…結界を強化する記号なんだ」

ポチの前にいたシャルムが、そこまで言うと…

今度はシャリムが、ポチの隣から

「そして…あの4本の柱は、結界内の魔力を増幅させるアンテナの役割をはたしています。

あの柱がある限り…ゴーレムもどきさんに魔法は、通用しません。」

そう言うので、ポチが

「じゃあ、柱を壊せば」

魔力を無効果するゴーレムの結界をやぶれるかもしれない…と言うと

ポチの前にいたシャルムが、

「無理だよ。」

ゴーレムの立っている場所の右前方の柱に向けて…突き出した右手の、手の平の前を光らせて…そこから

シャルム

「ファイヤァボォル!」

10センチくらいの火球を放つが!

それは、見えない壁にはばまれるかのように…白い円柱の手前で、ボシュッと、消えてしまう…

そして、その柱を見つめたまま…シャルムは、後ろにいるポチに

シャルム

「この通り…外側からの攻撃が、一切いっさい通用しないんだ。」

そう言ったので…ポチは

「そうか…」

…と納得しかけるが、そこで…

(ん?まてよ…)

…と、ふと何か思いついたポチは

「じゃあ、あの4本の柱に囲まれた場所の中から…柱を攻撃すれば、どうなるんだ?」

その時、頭の中で思いついた事を話すと

それまで前を見ていたシャルムが、ポチの方を振り向いて

「攻撃が通じるようになると思うけど…

柱に囲まれたあの場所に、一歩でも足を踏み入れればゴーレムからの攻撃が」

そこまで言うと…ハッと、ある事に気づき…

(そうか…

誰かが少しの時間でもゴーレムを食い止めててくれれば…柱への攻撃が出来るようになる…)

シャルム

「まさか!?」

ポチ

「わん。俺がおとりになるよ」

それを聞いたシャリムが、隣から…

「危険です!ポチさん」

…声をあげるが…

ポチは、そんなシャリムに顔を向けて

「今だけなんだよ。

俺が戦闘で、お前達の役に立ちそうな場面は…」

シャリム

「でも…」

ポチ

「俺をおとこ…いや…オスにさせてくれ!」

シャリム

「もお、ポチさんたら…

前は、人間だったんですから…ここは漢で、いいじゃないですか。」

シャリムが、握った左手を口元に寄せ…クスッと、笑っているうちに

シャルム

「じゃあ、みんなちょっと…」

シャルムに声をかけられた、ポチとシャリムが

「うぉふ。」

「なんでしょう?」

返事をして、シャルムと向かい合うと…シャルムは、対ゴーレムもどき戦の説明を始めて

「ポチ。」

「わん!」

「シャリムに魔法で、身体を強化してもらったら…

なるべくゴーレムの注意を、君に引きつけるように…頑張ってみて。」

「分かった。」

「シャリム。」

「はい。」

「ポチに強化の魔法をかけたら…サーチの魔法で、僕をサポートして」

「了解です。」

シャルムの説明が終わり…ポチが、リュックや光の球などの荷物を足元に置くと…

シャルム

「さあやるぞ!!みんなぁ!」

ポチ&シャリム

「おおー!!」

シャルムの号令と共に戦闘が始まるのだった…

《第3戦へ続く…》



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