《ファイヤーストームLEVEL2》
そして…黒いローブを着た3人組の男が立ちはだかり…
彼らは、みんなフードをかぶっていて…その中の一人が
、
「お前達は…まさか?
ええい!!星宮様達は、何をしておられたのだ!」
…そう言ってから
…
彼の前にいる同じフードをかぶった二人の男に、声をかけて、三角形の陣形を取る
。
―――――――――――――――
それを見たシャリムは
、
「トライアングルフォーメーション!?…シャルム!」
…と、うしろにいるシャルムに声をかけて
、
それでシャリムの隣に出てきたシャルムは
、
「分かってるよ!」
…と三人組の男達に向けて、右手を突き出し…
突き出した右手の手の平を広げると
…
シャルム
(敵から10メートルくらい離れてる…
魔法の戦闘には、理想的な間合いだ…。
これなら、きっと…)
。
右の手の平の前に気を集中させる事で、
手の平のすぐ前を…シュワシュワと光らせて
、
そこからフードをかぶった三人組の敵のうちの前衛の一人の男に向けて
!
「ファイヤァボォル!」
10センチくらいの火の球を撃ち出し!先制攻撃すると
…
―――――――――――――――
次の瞬間…
トライアングルフォーメーションの陣形を取る男達の足元を囲むように…光の円が現れて
…
一瞬の間だが、それと同時に…2メートルくらいの大きさの緑色に光る五芒星の魔法陣が…前衛2人、後衛1人の三角形の陣形を取る3人組の
前後、左右、頭上と…あらゆる角度から攻撃を防ぐように…5つも現れて、
そのうちの正面から
、
ピィーン!
魔法陣で、火球を防ぐ音が聞こえると…
まわりを囲む魔法陣は、男達の足元に広がっている光の円と共に…フッ…と消える…
。
―――――――――――――――
その様子を見てシャルムが、
「足元の光の円か…
それならアレが使えるかな…」
などと…いろいろ考えていると…
今度は、敵の方から
…
「ファイヤァボォル!」
…掛け声と共に、20センチくらいの火球が飛んできたので…
シャルムは、それに対応するために
、
「うしろに下がって!シャリム!」
、
「はい!」
、
隣にいるシャリムを、後退させると同時に
、
シャルム
「くっ!」
!
ブオンと、青いガラスのような色をした球体を…自分の身体のまわりを囲むように出現させると
…
シャルムの全身を囲む…その青い球体が、シャルムに向かってくる火の球の衝撃を吸収して…
火球の魔法を、まるでバリアのようにかき消したので…
それを見ていた3人組の敵のうち、後衛の敵の一人が、チッ…と舌打ちして
…
黒いローブの男C
「あんな一瞬の時間で、魔法障壁を発生させるとは…おい!お前ら!」
、
黒いローブの男A
「ああ!」
、
黒いローブの男B
「分かってるって!」
。
前衛の2人に魔法を放て…と指示を出してから…自分も一歩下がる事で…
テクニカルポジションの位置を取ってから…両手を前に突き出すと
…
その前衛にいる2人の男も…シャルム達に向けて、突き出した両手の前に現れた魔法の光を、シュワシュワと大きくさせて…
その大きくなった2人の両手の手の平の前の光から
…
黒いローブの男B
「ポォラフレイィム!」
、
黒いローブの男C
「ウィントルネェド!」
、
シャルムに向かって伸びる炎と…まるで竜巻のような、螺旋の風を発生させて
…
それと同時に、後衛の男が両手を胸の前に交差させる事で…
シャルム達のところへ向かう火柱のような炎と、螺旋の風が重なって…炎の竜巻となり
…
黒いローブの男C
「くらえぇー!!」
!
後衛の男の叫び声と共に、シャルム達を襲う
…
そして…再び現れた…シャルムのまわりを球状に囲む、薄い青色の魔法障壁と
…
ドゴオォーッ!!
…と、すさまじい音で激突するのだった
・・・・・・
。
《そして戦いは佳境へ》