九話「試験の前日」
お久しぶりです。九話投稿です。失踪はしてないです。感想などお待ちしてます。
なんやかんやでとりあえず「剣聖」の娘さんをギルの家に連れていくことになった。
「えっと....どうも..「賢者」の子孫のギルです。」
急に連れてきてものすごく困っている様子のギル...それにどうやらこの「剣聖」の娘さんは有名人らしくわざわざ「賢者」の子孫だと言うのも名乗っていた。
「「剣聖」の娘...シーナ·グロム..私をパーティーに入れて?もうそこの人には許可もらってる」
そう言って夏の方を指を指した。
「え?そうなの夏」
「いやちがうわ!」
「...私をパーティーに入れて?」
息を吐くように嘘をついた挙げ句に何事もなかったように言い直した。
「どうするよ夏」
「いや...なんかすまん...断りきれなくて..」
コソコソと聞こえないように話している。
「でも何で「剣聖」の娘さんが?そりゃあギルがいるってのもあるんだろうけど他にもあったんじゃ...」
「あー...それは聞いた話なんだがあの娘がパーティーに入ると強すぎて自分達の成長にならないとか言われてずっとソロでやってるって...」
「そこまでなのか..」
さすがは「剣聖」の娘と、言ったところか..という武勇伝的なものを聞いているとその当人が口を開いた。
「そこの白い子.....すごく強いでしょ?」
ユキの方に指を指して言った。
「しろいこじゃ.....ない」
「...ユキはユキ...なつにもらったなまえ」
「ねぇ、ユキは強いでしょ?」
名前で呼びもう一度そう聞いた。
「えっと!!」
ユキがドラゴンだとバレるのはまだ早いと思い夏は話に割り込んだ。
「と、とにかく!今日は遅いのでまた明日!」
「まだ返事を聞いてない..」
「ええ....じ、じゃあ明日何かクエストを受けてその時に決めます!試験みたいなやつです!」
試験なんかをだせる立場でもないと思ったが一か八かでそう言ってみた。
「わかった..じゃあ明日ね?」
「え?あ、はい、さよなら」
まさか本当に乗ってくれるとは思ってなかったらしくなんだか変な返しになってしまった。
「バイバイ..夏..ユキ...あとギル?」
なぜギルだけ疑問系なのかは触れてあげないでおこう。意外にもメンタル弱いから...
「あ...なんかほんとに悪いな...勝手に連れてきたうえに、勝手に決めちゃって..」
「あぁ....大丈夫だよ、それより夏は何で疑問系だったんだと思う?....」
「え、あ、うん、なんでだろう」
その夜はなんか申し訳なくて眠れなかった。
久しぶりの投稿でした。いかがだったでしょう?あと、タイトルが思い浮かびませんでした。