七話「パーティー結成」
七話投稿です。感想などお待ちしてます。もしよかったらブクマでも...
ギルの家へ帰ろうとしたとき、ギルドの扉が開いた。
ギルドに入ってきたのはなんとギルだった。
「ギル!?」
「おお!夏!」
「おお!じゃねぇよ何でギルドに?」
門番であるギルがなぜギルドに来るのか...
「あれ?言ってなかったか?俺も冒険者登録してるんだぜ?」
ここで知る事実...ギルは冒険者としても先輩だった.........
「知らなかった...でもどうして?」
「ん?あぁ今日門番の仕事中に武装ゴブリンが4体ぐらい森から出てきたから討伐したんだ。それの魔石換金にな。」
門番をやるくらいだから多少は戦えるとは思っていたけど、俺なんてただのゴブリンにも勝てないのに武装ゴブリンを4体!?
「まぁ俺これでも賢者の子孫だし魔法は自信あるんだ。」
負けた......いや別に勝ち負けとかないし勝ってるつもりもなかったけど負けた。
「あれ?この依頼書って....パーティー?」
「ん?あぁ二人じゃキツいだろうし....まぁこんな弱小(俺)についてくる人なんていないだろうけどな」
「...........よ」
「え?」
「言えよーーー!入る入る。楽しそうじゃんパーティー組んで魔物討伐!」
「マジで?」
「うん」
賢者の子孫がパーティーに入ってくれるなんて心強い。
「ちょっとパーティー加入申請してくる。」
「なつ...なかまふえた」
「あぁ」
「よかった....ね?」
「うん、本当に良い友達を持ったな...それに賢者の子孫に魔法教えてもらえればもしかしたら俺も...」
「それは...ない...なつは..みらいえいごう...まほうつかえない」
もしかしたらという希望を砕かれた。
魔法...それは異世界のロマン...
魔法...それは無限の可能性...
さぁ、剣術に励もう。
「なぁユキ?」
「な...に?」
「もしかしてだけどユキって剣とか使えたりしない?」
「できる.....ユキにできないことはない」
「マジで!?」
ドラゴンだし魔法も使えるしさらに剣術も使えるという....俺いらなくね?
今すぐにでも魔王を一人で倒せそうな勢いじゃん?
「俺に剣を教えてください。」
見た目年端もいかない子供に必死に頭を下げる。そこに男としてのプライドはない。
「お待たせー...って何で夏はユキちゃんに頭下げてるの?」
「何でもない忘れろ」
「なつ....わかっ..た。」
「よっしゃぁー」
「?」
将来は「剣聖」とか呼ばれるんじゃないかとかいう淡い妄想をしてるのが一人。
全く状況を理解できないのが一人。
お腹空いたというのが一人。
その間、始まりの町アポポポだっけ?そこに危険が迫ってることを知らずに三人はギルドを後にした。
始まりの町の名前を完全に忘れました。合ってるかな?