六話「久しぶりの登場」
六話投稿です。感想などお待ちしてます。もしよかったらブクマでも...
「夏ー、ユキちゃんー起きろー」
ギルの声が聞こえた。
「うう...あぁギルおはよう、早いな」
「俺はこのあとすぐに門番の仕事行くけど、夏達はどうする?」
「そうだな、今日も簡単な依頼うけて来る、せめて生活費ぐらいはギルに渡さなきゃな」
「んなこと気にすんなよ!」
そういってギルは家を出ていった。まだ会ったばかりのやつらをおいて家を出るなんて...警戒心がないのか....本当に良いやつだと思う。
「ユキー起きたかー?」
「お.....きた...むにゃ...」
「うん起きてないな」
「おーきーろー」
「うー」
そんな感じで準備をし、家を出て、俺達はギルドへと足を向けた。
ギルドは朝から賑わっていた。
「さてと、何か簡単な依頼を探さなきゃな。」
何かないかと探していると、ふと目に入ったのが目立たない場所に異様な雰囲気を放っている紙が一枚。
「パーティーとか作った方がいいんじゃない?by神」
と、書いてある紙だった。もちろん破って捨てた。
誰も覚えていないだろう。
「それにしても....パーティーか.....」
受付の人に聞いてみることにした。
「すいません.....パーティーってどうやるんですか?」
「パーティーですね、わかりました少々お待ちください。」
そういって奥の方へ行った。
「お待たせいたしました。依頼書の方ができましたのでこれをボードに貼ってください。」
何から何までやっくれた。
「ありがとうございます。」
ボードに依頼書を貼って、特にやることもなくなったので昨日と同じくゴブリン討伐の依頼を続行することにした。
「また森へいくのか...」
「またぜんぶユキがやる....」
ユキに申し訳ないという気持ちを抱きながら門へと向かった。
「お?夏!依頼か?」
「あぁ、昨日と同じくゴブリン討伐だ。」
「頑張ってこいよ!あと死ぬなよ!」
ギルにフラグを立てられ森へ向かった。
少し森を進むと昨日よりは少し多い、5体のゴブリンが出てきた。
「多いな...」
するとユキが昨日と同じく燃やそうとしていたのでそれを急いで止めた。
「ちょっと待ってくれユキ!」
「どう....して?」
「俺も一体ぐらい倒さなきゃ冒険者失格だからな」
そういってナイフを手に握りしめゴブリンへ足を向けた。
すると奥の方にいた武装したゴブリンが出てきた。見た目からして明らかに他のゴブリンとは違かった。
「あ、むり」
「ごめんユキやっぱパス!」
ゴブリンに背中を向けユキの後ろに隠れた。
「だから....ユキいったのに...」
またしてもユキが一瞬にしてゴブリンを灰にした。
灰から出てきた魔石を拾いギルドへと帰った。
魔石の換金は4900ギルだった。武装ゴブリンが高かったらしい。