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なぜ俺が闇の魔法少女?  作者: めーる
第1章 仲間探し編
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1章 第25話 『大切な人 ④』

「…………何なんだよ……此奴」


静かに息を吐き出しながら、俺は謎の男を睨み付ける。

男はその隙にも竿を押し上げて、釣り糸に掛かっている俺の身体を徐々に自身の方へと寄せて行く。


「まじょぉ……魔女……まぁあじょ……捕獲中……」


微かな月明かりで照らされる気色の悪い笑みを瞳に映した楓は途端、懸命に翼を羽ばたかせて男に猛突撃すると共に炎の弓矢を武器召喚し、約二メートルという距離から釣竿を持つ手元へ連続で三発射撃した。


しかし、


男は一切に血相を変えることなく余裕の表情で、燃え盛る矢先を交わした。


「…………どうして当たらないのっ」


楓の怒りと焦りで歪みきった悲痛きわまりない表情が、現場状況の全てを物語っている。



ーーーー瞬間、静まり返る空間に多量な光が溢れると同時に轟音が轟いた。


俺と楓は、突然の莫大な光の輝きに反射的に目を閉じる。


その後、ユックリ目を開くと視界に見覚えのある者の背中と翼があった。


唐突に目の前に現れた者は、長く赤い三つ編みの髪を揺らしながら、視線を背後の俺達へと軽く向けると、一言。


「二人に話したい事があって君達を探していたんだが……なんか、大変そうだねぇ」


俺はその言葉に少しニヤケながら返答する。


「グッドタイミング過ぎるだろ……源氏」


源氏は俺の顔を見ながら優しく微笑みを浮かべると、先程から手に持っていた濃い紫色の長槍を天へと差し向けた。


と、


天上から昼夜を逆転させるほどの眩い閃光の稲妻が激しく波打ちながら足下の雲海へと幾つか降りそそぐ。


その後、激しい雷鳴を発する雷が俺の脚にへばりつく銀糸を焼き切った。


「……」


謎の男は無言のまま源氏をジッと数秒見つめると、両目を三百六十度回転させながら首を斜めに傾けて、汚布に隠れている口を開く。


「こいつぅ……魔法……使いやぁがったのぉかぁぁあ??」


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