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なぜ俺が闇の魔法少女?  作者: めーる
第1章 仲間探し編
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1章 第14話 『厨二病少女の実力②』

星零が勢いよく山を駆け上るのに対して、俺たち二人はユックリと脚を動かした。

山の標高は地上から約三十メートルはある。

この調子で進行して行けば、あと二十分程で頂上に到達するだろう……。


俺は星零のはしゃぐ背中を見ながら山を登っているとふと思った。


ーー昔も二人でこんな風に山を登ったな。


星零と俺は毎日学校帰りにこの山に寄り道して何度も登った。

といっても、小学生の頃までだがな……。


星零の姿をずっと見つめていると自分の性格だけが変わってしまった気がしてなんだか少し胸が苦しくなった……ヒーローの真似事をしていた頃の自分が羨ましい……。

と、

そんなことを考えているうちに、いつの間にか頂上まで到達していた。


頂上の景色は昔と変わらず、人は居なく木が数本生えているだけとガラッとさみしい感じが漂っている。


「昔と変わらないデェスねぇ……」


星零が唐突に周りの景色を見渡しながら言う。

相変わらず平和ボケしている表情がありありと顔に出ている。

これから戦闘を開始するとは到底思えない程に。


そんな時だった。

星零の肩に乗っているパンダの容姿をした使い魔が星零の耳元でヒッソリ、


「星零様……速く戦闘を開始したら良いのでは……? ではないと、この後にある時雨様とのお約束に遅れてしまいますよ……」


と言った。

直後、星零はきょとんとしてすぐ、力強い口調で。


「そうデェスね! 遅れたら皆んなに迷惑を掛けることになるデェスしね!!」


星零は目の前に広がる景色から俺たちに視線を移す。

さて、これから戦いが始まるのだろうか?


「もう、懐かしの景色を見飽きたのか?」


俺が言うと、星零は普通の少女の姿から魔法少女の姿へと変身した。

容姿はーー本来の姿と変わらない。

強いて言うなら、服装が純白のウェディングドレスの様な鎧になったくらいだ。


「ニャッハッハッハー!! お前ら二人も早く変身するデェス!!」


「んなこと言われなくても、そのつもりだ!!」


俺は小さく叫ぶと同時に、楓と共に魔法少女の姿へと形を変える。

そして、三人同じタイミングで翼を広げると、大空へと飛び立った。

この時分かったことだが、星零は俺たちよりもほんの少しだけ飛行慣れをしている。


「ニャッハッハッー!! 誰が一番最初に雲海の上に辿り着くか勝負デェス!!」


言うや否や、星零はロケットにも負けず劣らずの速さで螺旋を描きながら天空を駆けて行った。


その何秒後かに、俺の隣に居た楓が勢いよく、星零を追うように飛行速度を加速していく。

そして、二人は雲海の上へと消えていった……。

俺は一人取り残されたという現状に焦りながら、なんとか二人のいる雲海の上へと行き着く。


すると、


「やっと来たデェスね!!」


星零が俺の姿を見るなり、待ちくたびれた様な口調で言う。

そこまで遅れてないのに……。

まぁ、遅かったのは事実だし一応謝っとくか。


「ごめん」と俺が頭を下げながら謝罪すると星奈はニッコリとしながら頷いた。

と、


「それじゃ、戦闘を開始しようと思うデェス!!」


そんな台詞と共に、右手を上に掲げて掌から光を放つと鎖付き鉄球(モーニングスター)を召喚するーー星零。

その姿は光というより、闇をも超える殺戮の悪魔。


「我の実力、見せてやるデェス!!」 そんな掛け声と共に戦いの幕が開いた。

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