波止場
唐突に涙が溢れた
せき止める関はあらず、それを見る者もあらず
ただ苦しみの中に、ただ苦悶の中に、目の前が地獄色に染まる
眠気が強い
このまま眠れたらどれだけ幸せであろうか
死よりも深く、生よりも醜く
泥の中で埋まるようにその身を委ねたら、私の苦悶は消えるだろうか
小さな匣の中で息づく命をあざ笑う
匣の中の地獄は増すばかり
炎がこの身を、この心を、飲み込む前に眠れたら
涙の関は戻らない
ここにいる鳥を黙らせて、再び関を閉じたなら
そんな空想は意味を成さず
夜明けの鳥よ鳴かないで
嘘にほだされ関を開くな
そんな願いも虚しく、唐突に涙は溢れる
頭痛がする 酷い頭痛だ
少し休もう
あの深き意識の最奥へ
私の波止場に光は灯らず
私の船は迷うばかり
いつか波止場に祝福を
光の先があらんことを
今はただ眠りにつこう
この身を業火に焼かれる前に
この心が焼き尽くされるのを悟る前に
明日になれば私の波止場に光は灯る
明日も明後日も苦しいかもしれない
でも必ず波止場に光は灯る
時は流れ、光無い航海にも終わりが来る
そう思って私は眠ろう
希望を持てとは言わない
けれど、苦しいなら休めばいい
泣きたいなら泣けばいい
不平不満があるのなら、その心を聞いてくれる者に話せばいい
その心は尊い
その悔しさ、苦悩、苦しみ、恐怖は霧でしかない
やるだけやったら休めばいい
褒められたいなら私が褒めよう
あなたの身体も心も全ては尊い
そこに理由はいりますまい
そのくらい、軽い気持ちであれば良い
光は必ず近くにある
この眠りは、その光を探すが為に
業火より逃れ、光を迎えるがために
今しばし、一時の暇を
あらすじで大方の気持ちは書きましたので、ここでは深く言いません。
久々の投稿がこれになってしまったのには色々な理由があるのですが、なによりの理由は少しは私も大人になったからかもしれません。
まあ大人になったからと言って何でもできるわけでは無いので、この詩に込めた通り適当に休みながら身近な光を眺めて勇気づけられています。
その光に恩返しをする為に、その光の近くにいます。皆が皆そばに光があるとは限りませんが、どんな形であれ、自分が見ていたいと思える物を探してみてください。
朝の太陽でも良いですし、大切な人でも良いですし、アニメでも良いですし。
何でも良いんです。一人愚痴るでも良いんです。ひとりでノリツッコミしながら愚痴るとかは私もよくやりますからww
だからイライラしてしまってるなと思ったら、自暴自棄にならずに深呼吸して自分の中で納得出来る形にしてしまってください。
我慢はいけません。でも、自分の首を締めることはもっといけません。
これは私が生きる上で大切だと思ってることです。
少しずつ、小説の方も書いてはいますので、完成したらぜひ読んでいただきたいと思います。暗い物で申し訳ありませんが、それではしばしの暇を。片府 忍でした。