表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紫猫の山生活  作者: 香月
第一章
4/4

第三話

「誰ですかっ⁉︎」


男は驚いた。

ただ声をかけただけで刀を向けられるとは思ってなかったのだ。


「え?あ、俺?俺は………そうだな、チェシャ猫、チェシャ猫…で良いんだよな?」


と、訳あって定かでは無い自分について語る。


「ちぇ、チェシャ猫?」

そう言って犬の耳と尻尾を持つ少女が聞き返す。

「いえ、それよりも、ここが何処だか分かっているようですね。臭いからして…人間…いえ、半妖のようですが、瞬間移動の術でも使いましたか?」


ジロッと睨みつける目には、濃い警戒の色が含まれて、チェシャ猫と名乗った男は一歩下がる。


「いや、そんなご大層な術使えないって、俺、こう見えても肉体派だから、」


そう言って、そのまま刀の延長線上から外れると


「ちょっとここの頭の、天魔だっけ?に用事があって」


そうすると、少女は目を見開いて


「そうですか、やはり会合に合わせて里を荒らしに来た侵入者、いえ、刺客ですね。」


ギンっと男を睨みつけると


「天魔様の所には行かせません‼︎白狼天魔の犬走 椛が、ここで貴方を倒してあげます‼︎」


そう言って刀を振りかぶり、男に襲いかかった。


「あ、やっぱり天狗は排他主義なのかぁ、仕方ない、押し通らせてもらおう」


男は構え、袖の中から、ジャラリと輪ができた鎖を取り出す。


「にゃんだかにゃあ」そうため息とともに吐き出して襲い来る刃を見つめ


「やぁ!」

大上段の振り下ろしを

「よっ」

すり足一歩で半身になって、紙一重で躱し、


「なっ、このっ!」

焦った少女の横薙ぎを

「ニャンパラリ〜」

と、飛び上がって刀の軌道の真上を転がりながら、受け流し


「危ないワンコだ」

そう言って、男が輪がついた鎖を振るうと、

ジャラッ


「えっ?」

少女の首に切れ目のなかった鎖の輪がはまり込んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ