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超短編

作者: 齋裕有

彼女と付き合って2年半

高校3年生、卒業も間近

僕は卒業したらすぐ外国へ行く

日本語教師になって様々な国の子が集まる学校で働くための第一歩だ

そのために、

彼女とは別れる決意をした


別に嫌いになった訳じゃない

彼女の束縛はひどいけれど、一緒にいて楽しいし、好きだ

だけど、彼女も一緒に連れていけない

彼女を連れていっても金銭的に生活できるわけがない

だからと言って遠距離恋愛ってのも難しいだろう

束縛がひどい彼女はきっと3日も我慢できっこない

僕なりに迷った挙げ句、

彼女とは別れる決意をした


話をきりだして、終えるまで、彼女はずっと泣いていた

辛いだろう

僕には夢が残っている

彼女の夢は僕のお嫁さんだ、その夢を断たれた彼女に残るものは……

「私にはあなたしかいないのに……

 他にはなんにもないのに……

 でも決めたのなら仕方無いわ

 ……

 最後にプレゼントをあげる」

そういって彼女は屋上の階段を降りていった


彼女がいなくなった後、なんとなく見上げた空があまりにキレイだったので驚いた

何分空を見上げていただろう


ガチャン


屋上のドアが開く


僕は空から彼女に目を向ける

彼女は相変わらず泣き続けている

プレゼントらしいようなものは持ってきていなかった

ただ、右手に金属のバットを持ってきただけだった

そしてその手は少し震えていた


「ごめんね。」

「ごめんね。」

そう言い続けながら近寄ってくる彼女とは目を合わせられなかった


空を見上げると、やっぱりそれはキレイすぎて涙が止まらなかった



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― 新着の感想 ―
[気になる点] >束縛はひどいけれど  束縛……? 彼女が『僕』の行動の一々を縛り付けるという意味でしょうか? 何となく意味は分かりますが、少し具体例を入れた方が、読者が『彼女』と『僕』の関係性を理解…
2014/06/25 01:15 退会済み
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