番外編 くまさんの物語
ある日森で一人の女の子が眠っていた
くまさんは日課の花摘みに森の道を歩いていたのであった
女の子が目を覚ます
「お嬢さんお逃げなさい」
くまさんはここは幼い女の子が居ても危険だから早く家に帰りなさいっと言おうと思ってたんだけど
口下手なくまさんはお嬢さんお逃げなさいとしかいえなかった
女の子はびっくりして慌てて起き上がると走って行ってしまった
しばらくぼーとしていたくまさんだったが慌てて女の子の追いかけはじめた
逃げる女の子追いかけるくまさん
「お嬢さんお待ちなさいちょっと落し物」
くまさんの手には白い貝殻の小さなイヤリングが
それに気づいた女の子
「あらくまさんありがとう」
そういうと女の子はくまさんの手をとって踊りだした
釣られて踊るくまさん
「・・・2人仲良く歌いだしたっていうのが俺とミキとの出会いなんだよ」
そこはとある城の一室
黒い着物姿で傍らには鎌ソファに座ってお茶を飲んでいる男と
まったりソファーに座ってお茶菓子を食べている獣と可愛らしい女の子がいた
「っていうか森のくまさんのモデルはお前か」
「え、なにわからんけど」
「あ、そっかこっちじゃ森のくまさんの歌ってわからんか」
そういって笑う男だった。
その頃おっさんは森で黒いピアスを拾っていた。