緑色の女性
透き通った緑色の長髪が綺麗に流れ総てを包み込む瞳
妖艶な雰囲気を漂わせ腕についた血をすすりながら女は整備された大通りを歩く
普段なら賑わっている周りの商店は扉を閉じ女が通り過ぎるのを静に待つのみ
瓦礫に埋もれるスズの傍に瞬間移動した俺はスズの傷を治す
「スズどうだった」
「九十九さん、あの女は危険です」
「おう、楽しみだな」
「戦うのですか」
「当たり前だろ」
そういうと俺はスズを置いて女の元に瞬間移動する
女と対峙しているキョウの姿が
「ひさしぶりいいいいいいいいいいいいいいいキョウ会いたかったわ」
甲高い声でしゃべる女
「久しぶりだな フィア」
「あななななななたあぁ今日はここでお食事しましょう」
そういうと女は腕を伸ばし民家から女性を引き抜いて食べ始めた
「おいしーーね」
「フィアまだそんなことしてるのか」
「だっておいしいじゃない貴方だって昔は食べてたでしょ」
「それは・・・」
口篭もるキョウ
「キョウちゃあああああん」
フィアは突然叫び四方八方に伸びる指、壁を貫き当たり一面は瓦礫とかす
顔をぐるりと回し俺の方を見るフィア
「避けちゃだめえええええええええええ」
そういうとフィアは俺に向けて指を突き刺す
常人では避けられない速度で迫る指をジャンプして避けるが指は方向を変えて迫ってくる
「ちょまてよ」
俺は背中に担いでいた鎌でフィアの指を切り飛ばす
切り落とされた指はどろどろになりフィアの腕に戻ってくる
「いたいじゃないのおおおおおおおおおおおお」
「痛いじゃねーわ、なに再生してるんだよ」
俺はキョウの前に立ちフィアを見る
「貴方誰かしらなかなかいい男じゃない私のペットにしてあげてもいいわよ」
「いいわよじゃねーからな、俺の名前は九十九だ」
「九十九君ねよろしく」
フィアは九十九を見ると舌舐めずりした。